「お年寄りに席を譲りなさいよ!」つわりに苦しむ妊婦に怒鳴りつける高齢女性。さらに電車内で通話し始めて…

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2024年09月29日 09:31  日刊SPA!

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※写真はイメージです
日常生活に欠かせない存在となっている電車。移動手段として利用する機会が多いだけに、信じられない出来事に直面することも少なくない。清水莉子さん(仮名・30歳)も、電車内で非常識な乗客に出会った経験を持つ。
「マナーがなっていない人と遭遇することは多々ありますね。そんななかでも、車内で傍若無人な態度を取る70代ぐらいの女性に驚きを隠し切れませんでした。私もこんなことになるなら、妊婦だとわかるようあらかじめ『マタニティマーク』を身につけておけばよかったと後悔したほどです」

◆つわりがひどくやっとの思いで優先席に座ったものの…

「私は現在、妊娠4カ月です。気晴らしをするため久々にショッピングモールへ出かけました。帰り際になってつわりの影響からか、ひどい吐き気に見舞われて。休日ということもあり、電車内は混雑していたので、立ったままではつらいと思い、席に座るためホームで何本か電車を見送ることに。

しばらく待つと少し席が空き始めたので、やっとの思いで電車に乗り込みました」

つわりに苦しむ莉子さんに思いもよらない出来事が襲いかかります。

◆突如現れた「傍若無人な女性」

「今にも吐きそうだったので、急いで優先席に座りました。席に着くや否や、70代ぐらいの女性に『なんで若いのに優先席に座っているのよ!お年寄りに席を譲りなさいよ』と怒鳴られたのです。

妊娠しているとはいえ、まだお腹もそれほど出ていないので、見た感じ妊婦だとわからないのだと思って。ここで言い返すこともできたものの、揉め事になると後々面倒なので、黙って席を立つことにしました」

その女性は莉子さんをどけると、空いた席に堂々と座ったと言います。

◆“これ以上関わりたくない”と思った瞬間…

「仕方なく席を譲った私は、彼女の前に立ちました。急に喉が渇いたので、駅に着いたら自動販売機で飲み物を買おうと考え、お財布の中に小銭があるかチェックしようと思ったんです。

すると、500円玉が私の手をすり抜けて……床に落ちた瞬間、前に座るその女性が足で踏みつけたのです。この時、電車内はかなり揺れていたので、落とした小銭が転がらないよう彼女が足で止めてくれたのだと思いました」

しかし、いくら待ってもその女性は一向に動く気配すらなかったのだとか。

「どうしたのかと思い彼女をじっと見つめていました。このままではらちが明かないので『すみません!あなたの靴の下に私の500円玉があるんですけど……』と声をかけました。すると彼女は完全に私の言葉をスルーしたのです。

わざと聞こえないふりをしていると気がついたので『そこまでするなんてよっぽどお金に困っていらっしゃるんですね!その500円玉差しあげますよ』と嫌味を言ったのですが……。その女性は、私の発言もどこ吹く風と聞き流していました」

そうすると、彼女はニヤリと笑いながら靴の下にある500円玉を自ら拾いあげたと言います。莉子さんははらわたが煮えくり返る思いだったけれど、これ以上相手にしても仕方ないと考えたそう。

◆静まり返る電車内で突然けたたましい音が鳴って

「しばらくすると、その女性の携帯電話が車内に鳴り響きました。てっきり『今電車に乗っているから後でかけ直します』とでも言うのかと思ったら、彼女は電話に出るなり当然のように会話を始めたのです。それも『久しぶりね』『最近、ひざが痛くて病院に通っているのよ』という世間話で、今話さなければならない内容ではありません。私は反撃のチャンスだと思い『混雑時、優先席付近では携帯電話の電源を切るのがマナーですよ』と彼女に厳しく注意しました」

莉子さんの指摘に彼女はムッとした表情を浮かべたものの、電話を切るそぶりを一切見せなかったのだとか。

「私の言葉などまるで気にも留めていないようでした。すると『私はおばあちゃんだからいいの、優先席で電話をしても構わないのよ』とむちゃくちゃないいワケをし始めたのです。そんな話を許すワケにはいかないと、私は彼女にぐっと顔を近づけて『身勝手なことを言わないでください』『年齢問わずルールは守るべきです』と一喝。さすがに本人もぐうの音も出ないといった感じで、彼女は静かに電話を切りました」

一部始終を見ていた周りの人たちから白い目を向けられたこともあり、その女性は次の駅でそそくさと電車を降りたと言います。

◆周りの人からかけられた思いもよらない言葉とは…

「彼女を見送った後、安心からかどっと疲れが出ました。すると周りから『あのおばあさんはかなりのわがままだ』『あなたがはっきり注意してくれたおかげで、見ていてスカッとしたよ』と声をかけられたのです。

かなり悔しい思いをしたけれど、こうして自分の気持ちをわかってくれる人がたくさんいることに胸がいっぱいになって……。まだまだ世の中捨てたもんじゃないなと思いました」

その後、近くにいた乗客から「顔色が悪い」と気遣ってもらい、莉子さんは最寄り駅まで席に着くことができたそう。

「シルバーシート」と聞くと高齢者を強くイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、現在は「優先席」として妊婦をはじめとする幅広い人々が利用できるようになっています。席を必要とする人がちゃんと座れるよう、日頃から譲り合いの精神を大切にしましょう。頻繁に利用するからこそ、電車内では心地良く過ごしたいものですね。

<取材・文/菜花明芽>

―[乗り物で腹が立った話]―

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

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