【テニス】錦織圭は逆転負けで４強入りならず　世界14位ルネを相手に激闘演じる

＜テニス：木下グループ・ジャパン・オープン＞◇第5日◇29日◇東京・有明テニスの森公園◇男子シングルス

元世界ランキング4位で現200位の錦織圭（34＝ユニクロ）が、ジャパン・オープン6年ぶりの4強入りを逃した。

準々決勝で同14位のホルガー・ルネ（21＝デンマーク）と対戦。初めて相まみえる若手トップ選手を追い詰めたが、6−3、2−6、5−7の逆転負けで姿を消した。

あと1歩だった。第1セット（S）から、一気呵成（かせい）に攻め立てた。1ゲーム（G）目にいきなりラブゲームでキープするなど、3ゲームを連取する会心のスタートを切った。積極的に前に出て攻め、相手に流れをつかませることなくこのセットを奪取した。第2Sは落としたものの、最終Sも息詰まるような一進一退の攻防を演じた。第6Gまでキープの応酬となったが、第7Gに我慢の末にブレークに成功。しかし、第10Gにブレークバックを許して追いつかれると、第12Gにもブレークされて力尽きた。

1回戦では元3位のマリン・チリッチ（クロアチア）をフルセットで、2回戦では29位のジョーダン・トンプソン（オーストラリア）にストレート勝ちを収めた。「いいテニスが戻ってきた感じ」と、うなずいていた錦織。ベスト4進出はならなかったが、熟練された技術で満員の有明を沸かせた。