イスラエルがイランからの弾道ミサイル発射に対して報復を明言するなか、イランの最高指導者は「今後必要があれば、合理的な措置が再びとられるだろう」などとけん制しました。
イラン最高指導者 ハメネイ師
「我が国の軍隊の素晴らしい行動は、完全に合法かつ正当なものだった」
イランの最高指導者ハメネイ師は4日、イランがイスラエルに対し弾道ミサイルを発射して以降、初めて公の場に姿を見せ、演説しました。
ハメネイ師は、ミサイル発射について「合法かつ正当だ」などと述べ、正当化し、「イスラエルの罪に対する最低限の罰だった」と強調しました。そのうえで「今後必要があれば、合理的な措置が再びとられるだろう」と述べ、イランに対して反撃を明言するイスラエルをけん制しました。
一方、イスラエル軍は4日も親イランのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」が拠点とするレバノンへの空爆を行いました。
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中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、レバノンの保健相は4日、去年10月にイスラエルとヒズボラの戦闘が始まって以降、レバノンで子ども127人を含む2023人が死亡したと発表しました。
一方、イスラエル軍は4日も、親イランのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」が拠点とするレバノンへの空爆を行いました。
また、イスラエル軍はレバノン南部で「限定的な作戦」と称して始めた地上侵攻でヒズボラの戦闘員およそ250人を殺害し、武器庫など2000以上の目標を攻撃したと発表しました。
ロイター通信によりますと、レバノン政府はイスラエルとヒズボラの戦闘が始まった去年10月以降、レバノン側の死者が2000人を超えたと発表。そのほとんどがイスラエルの攻撃が激化した、ここ2週間の間に殺害されたとしています。
こうした中、外務省はレバノン在住の日本人11人と外国籍の家族1人、フランス人4人の計16人が日本時間のきのう夜、航空自衛隊の輸送機でヨルダンに退避したと発表しました。
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現地には今も30人ほどの日本人が滞在していて、防衛省によりますと、輸送機は当面、必要な待機態勢を維持するということです。