UEFAネーションズリーグ(UNL)リーグA・グループ3の第3節が11日に行われ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表とドイツ代表が対戦した。
ドイツ、オランダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ハンガリーの4チームが所属するリーグA・グループ3。ハンガリーとの初戦を5−0の大勝で飾ったドイツは、続くオランダ戦を引き分けたことで無敗を維持している。しかし、今回の代表活動をめぐってはトラブルが多発しており、当初のメンバーからジャマル・ムシアラやカイ・ハヴァーツなどが負傷で招集を辞退。苦しい台所事情のなか、首位キープを目指して敵地へと乗り込む。
試合は、立ち上がりからアウェイのドイツがボールを支配。すると、30分に均衡が破られる。ハーフライン付近からアントニオ・リュディガーがドリブルで運び、ボールを受けたロベルト・アンドリッヒがボックス内にロングパス。抜け出したフロリアン・ヴィルツがワンタッチで落とすと、デニズ・ウンダフがダイレクトでネットを揺らして先制点を挙げた。
直後の32分には、ペナルティエリア内のこぼれ球に反応したティム・クラインディーンストがシュート。得点かと思われたが判定はオフサイドで取り消しに。対するボスニア・ヘルツェゴビナも、35分にカウンターから素早く攻撃を仕掛け、エルメディン・デミロヴィッチが最終ラインの背後へと駆け上がる。しかし、スルーパスを受けてシュートを放ったものの、ボールはクロスバーに弾かれてしまった。
ピンチを凌いだドイツは、その1分後にポゼッションで相手を押し込む。バイタルエリアでの崩しでボスニア・ヘルツェゴビナを翻弄すると、一度はボールを奪われたが即時に奪回して左サイドへと展開。マクシミリアン・ミッテルシュテットが送った低弾道のクロスをウンダフが押し込んで追加点を決めた。
さらに58分、右サイドでボールを持ったアンドリッヒがドリブルで運び、ヴィルツ、パスカル・グロスを経由して逆サイドのミッテルシュテットにパスを繋ぐ。ワンタッチで丁寧に折り返すと、クラインディーンストが滑り込みながら足を伸ばす。シュートはGKに弾かれるが、ウンダフが詰めたことでゴールイン。ハットトリックかと思われた場面だったが、VARの介入によりオフサイドに変更された。
70分にはボスニア・ヘルツェゴビナが意地を見せる。左サイドでコーナーキックを得ると、キッカーのベンヤミン・タヒロヴィッチがファーサイドにクロスを供給。待ち受けていたエディン・ジェコが打点の高いヘディングで叩き込み、ホームチームが1点を返した。結局、そのまま試合は2−1で終了。ドイツが大きな3ポイントを積み上げた。次節は今月14日に行われ、ボスニア・ヘルツェゴビナはホームでハンガリーと対戦。ドイツはホームでオランダと対戦する。
【スコア】
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 1−2 ドイツ代表
【得点者】
0−1 30分 デニズ・ウンダフ(ドイツ代表)
0−2 36分 デニズ・ウンダフ(ドイツ代表)
1−2 70分 エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)