「プロは嗅覚も使う」 楽天、ブランド偽造品撲滅のため鑑定機能を強化 フリマ事業で

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2024年10月17日 14:51  ITmedia ビジネスオンライン

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左が「基準内」、右が「基準外」のバッグ

 楽天グループ(以下、楽天)は10月17日、フリマアプリ「楽天ラクマ」で商品の検品を依頼できる「ラクマ鑑定サービス」を「ラクマ最強鑑定」に刷新した。サービスはコメ兵と共同で提供する。


【画像】ブランド品、ニセモノと本物の違いが分かりますか? 鑑定士による見分け方はこちら


 ラクマ最強鑑定は、二次流通における偽造品撲滅を目的に、楽天がコメ兵と提携して提供する。前身サービスであるラクマ鑑定サービスでは、購入者が自ら商品を指定の場所へ送る必要がある「後から鑑定」機能のみ提供していた。ラクマ最強鑑定では商品到着前に検品を行う「お届け前鑑定」を実装。購入者は検品済みの商品を受け取れるようになる。


 「お届け前鑑定」「後から鑑定」機能は、個人ユーザーが出品するブランド品を中心に楽天ラクマが指定する400ブランド以上の商品が対象となる。


●AIも駆使して鑑定


 検品は、専門の鑑定士が行う。偽造品によっては、鑑定士の肉眼やルーペでとらえきれないような精巧なものもある。そこでAIを活用した画像解析も行い、「基準内」か「基準外」かを判定する。コメ兵の鑑定事業部部長、松波之浩氏は「AIはあくまで補助的なものだ。最終的には嗅覚も含めた『人間の五感』を総合的に使って判定する」と説明した。


 リユース市場は、2023年には3.1兆円の規模に拡大した。一方、偽造品の流通も増加している可能性がある。


 偽造品の多くは海外から持ち込まれているとされており、財務省によると、税関における知的財産侵害物件の差し止め件数は年々増加し続け、2023年は3万1666件に上った。


 特許庁の原真一郎氏(海外展開支援室長)は、偽造品を売買するとブランドや企業のイメージに傷がつくだけでなく、使用者の事故や健康被害につながると指摘。犯罪・国際テロ組織の資金源となる可能性もあることから、偽造品撲滅の重要性をあらためて強調した。


 楽天グループの長谷川健一郎氏(ラクマ事業部 ジェネラルマネージャー)は、「プロ品質の鑑定を、フリマでも『当たり前』にしていきたい」と展望を話した。



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