悪質なカスハラ「30代女性」が標的に? 被害経験率が突出して多い結果に

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2024年10月21日 07:01  ITmedia ビジネスオンライン

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20〜60代1000人に調査(提供:ゲッティイメージズ)

 32.0%の人が、直近3年以内に「カスタマーハラスメント(カスハラ)を受けた経験がある」――ネオマーケティング(東京都渋谷区)が、そんな調査結果を発表した。対応方針を制定する企業が増加し、東京都も10月に「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」を成立させるなど、対策を整備する動きが続く。実際にどのようなカスハラが行われているのか。


【画像】「不当な金銭要求」「セクハラ」も……どんなカスハラが問題化?結果のグラフはこちらから(計7枚)


●半数近くが目撃


 直近3年以内に、カスハラの目撃経験がある人は46.3%と、生活者の半数近くに上った。


 また、実際にカスハラを受けた経験がある人のは32.0%に。そのうち、「よくある」「たまにある」と、複数回〜日常的にカスハラを受けている人は24.9%に上っている。


 性・年代別では、60代男性で受けた経験のある人が42.0%と最多に。「よくある」割合で比較すると、30代女性が11.0%で最多となった。


●最多は「威圧的な言動」


 目撃、経験したカスハラの内容としては、いずれも「威圧的な言動」(目撃63.7%、経験60.6%)、「執拗(しつよう)なクレームや電話」(目撃50.3%、経験45.3%)の2つが上位を占めた。


 経験したカスハラの内容としては、「名誉毀損、暴言、侮辱」(26.6%)、「脅迫」(16.6%)、「長時間の拘束や居座り」(16.3%)、「不当な金銭保証の要求」(15.5%)が続いている。また、「暴行」(6.9%)や「土下座強要」(4.7%)については、30代女性における経験率がそれぞれ21.6%、18.9%と他の世代・性別と比べて高い。


 経験したカスハラの具体的内容として「ささいな不具合に対して、実損額をはるかに上回る金銭補償の要求が執拗にあった」(60代男性の声)、「ヨーグルトにスプーンがついていなかったとしつこくクレームの電話をされた」(30代女性の声)、「閉店時間になっても帰らない」(40代女性の声)といった事例が寄せられた。


●取っている対応は?


 目撃したカスハラに対し、スタッフ・店側が取っていた対応としては、「感情的にならないよう冷静に対応」(46.2%)、「ひたすら謝罪」(38.4%)、「お客さまに対して礼儀正しく対応」(23.5%)が上位に挙がった。


 経験したカスハラに対して取った対応としては、「感情的にならないよう冷静に対応」(41.6%)、「他の同僚や上司の助けを求める」(27.8%)、「ひたすら謝罪」(27.2%)が上位に挙がった。


 刑法上の犯罪に直接該当する「名誉棄損(名誉毀損)、暴言、侮辱」は、「目撃したカスハラ」「経験したカスハラ」の両方で26.6%に達していた。しかし「法的対応を示唆する」との対応は、目撃した場合で7.6%、経験した場合で8.1%にとどまっている。


●仕事への意欲低下も


 カスハラを受けたことで、その後あった影響については、「精神的なストレスや不安が増えた」が46.3%と最多に。「仕事への意欲が低下した」(35.9%)、「カスハラに対する恐怖や不安が残った」(29.7%)、「仕事のパフォーマンスが低下した」(26.3%)が続いた。


 調査は9月9〜10日にインターネット上で実施。全国の20歳以上の男女1000人から回答を得た。



このニュースに関するつぶやき

  • 役所関係もカスハラが酷い。過去に臨時で働いた事があるけど関係ない課に行って怒鳴っているバカをたくさん見た。中には市民じゃないのにわざわざ他の市から来て怒鳴るヤツも。本当にバカは救えない。
    • イイネ!9
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