モルドバ大統領選は決選投票へ　EU加盟 僅差で賛成多数も賛否は拮抗　「30万票買収」主張

旧ソ連のモルドバで大統領選挙が行われ、現職がリードしたものの過半数には届かず決選投票にすすむことになりました。同時に実施されたEU=ヨーロッパ連合への加盟の是非を問う国民投票は賛否が拮抗しました。

モルドバでは20日、大統領選とEU加盟の是非を問う国民投票が行われました。

大統領選の得票率は、親欧米派の現職サンドゥ大統領が42%、親ロシア派政党の支援を受けたストヤノグロ氏が25%と、どの候補も過半数には届きませんでした。来月3日に決選投票が行われることになります。

また、国民投票は事前の世論調査ではEU加盟賛成が多数とされていましたが、賛否が拮抗しました。

投票をめぐっては、ロシア側による大規模な買収などが指摘されていて、サンドゥ大統領は「犯罪集団が30万票の買収を企てた証拠がある」と主張しています。