旅行大手のJTBは25日、マレーシア中部で観光バスがトラックと衝突する事故があり、バスに乗っていた日本人ツアー客の70代女性1人が死亡、50〜80代の男女10人が重軽傷を負ったと発表した。山北栄二郎社長は事故を受け国土交通省で記者会見し、「旅行を主催した会社として誠に申し訳なく、心より深くおわび申し上げる」と謝罪した。
JTBによると、事故があったのは現地時間の24日午後1時46分ごろ。観光バスには日本人ツアー客11人のほか、現地のガイド1人と運転手1人の計13人が乗車し、マレーシア中部のキャメロンハイランドに向かう途中、高速道路でトラックと衝突した。
けがをした10人は病院に搬送され、男性1人と女性3人が入院し、ほか6人はホテルに滞在している。いずれも意識はあり、会話ができる状態。ガイドと運転手もけがをしたという。
ツアーは、JTB旅物語「行っ得! マレーシア縦断7日間」。21日に関西国際空港を出発し、首都クアラルンプールから北上する行程で、ツアー4日目の昼食後の道中で事故に遭った。ガイドからの報告では予定通りの行程でバスは運行していたという。
JTBは、乗客の一人から連絡を受け、事故を覚知。現地と東京に対策本部を立ち上げ、情報収集などの対応に当たっている。山北社長は「被害に遭われたお客様の救援、ご家族の皆様への対応に誠心誠意取り組んでいく」と話した。
|
|
また、同社は原因と安全性が確認されるまで、マレーシアでの周遊型ツアーの催行と募集を中止することを決めた。【佐久間一輝】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。