国税庁は30日、2023年度に決算期を迎えた法人の申告所得額が前年度比15.6%増の98兆2781億円だったと発表した。3年連続で過去最高を更新した。運送業や小売業、製造業などで伸び幅が大きかった一方、サービス業のみ同5%減少した。
申告税額は同16.7%増の17兆3924億円となり4年連続で増加。申告件数は317万6000件で、黒字申告の割合は前年度から0.2ポイント減少し、36.0%だった。
一方、23年7月から今年6月までの1年間(23事務年度)に源泉徴収された給与所得などの税額は、前事務年度比で2.2%減の21兆3351億円。給与所得などが増加したものの、配当所得が大きく減少した。