<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇東京・国立代々木競技場第一体育館◇ペア・ショートプログラム(SP)
「りくりゅう」こと三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)がショートプログラム(SP)に臨み、71・90点で首位発進となった。10月のスケートアメリカで記録した77・79点には届かなかったが、1年7カ月ぶりの日本での競技会で躍動。木原は「レベルの取りこぼしが多かったのが残念。ただ、ミスがあった中でも70点台に乗ったのでそこは成長」と振り返り、三浦も「ミスがあったが、それ以降で強い演技ができて良かった」とうなずいた。
木原が三浦を真上へ投げてキャッチするトリプルツイストでは出来栄え点(GOE)で1・95点の加点を獲得。横並びでそろってジャンプを跳ぶサイドバイサイドでは、三浦の3回転トーループの着氷が乱れたが、中盤のスロー3回転ルッツは成功させた。後半でも細かいステップを踏み、音に合わせてポーズを決めていった。フィニッシュすると、大歓声に包まれた。
2人は22−23年シーズンにグランプリ(GP)ファイナル、4大陸選手権、世界選手権を全て制覇したが、昨季は木原の腰椎分離症によりGPシリーズを欠場。そのため今季は「点数や順位というより、2人でケガなく1シーズンを乗り切ること」をテーマに据えている。2季ぶりのGPシリーズとなった10月のスケートアメリカでは1年7カ月ぶりに競技会で優勝。SP、フリーでともに1位となり、合計214・23点をマークしていた。
GPシリーズは10月から11月にかけて6週連続で6大会が行われ、各選手(組)最大2大会への出場が可能。順位に応じたポイントの合計で競い、上位6人(組)が12月開催のGPファイナル(フランス・グルノーブル)に出場する。
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