8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比18.36ポイント(0.53%)安の3452.30ポイントと反落した。
利益確定の売りに押される流れ。心理的節目の3500ポイント付近でもみ合う展開だった。9日に10月のマネーサプライや物価統計が公表されることも気がかり材料となっている。ただ、下値は限定的。中国財政政策の期待感が続いている。4日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議に関しては、最終日のきょう8日に国営メディアが詳細を報じる予定。6兆〜10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの見方だが、より規模の大きい財政出動が決まる可能性もある。また、米国の追加利下げや米長期金利の上昇一服なども支えとなった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、セメントの下げが目立つ。華新水泥(600801/SH)が4.8%安、四川金頂集団(600678/SH)が4.5%安、北京金隅集団(601992/SH)が4.2%安で取引を終えた。
家具関連株も安い。喜臨門家具(603008/SH)が3.2%、美克国際家居用品(600337/SH)が2.7%、曲美家居集団(603818/SH)が2.4%ずつ下落した。造酒株、建築材料株、金融株、不動産株なども売られている。
半面、航空・宇宙関連は高い。中国東方紅衛星(600118/SH)が8.6%、陝西航天動力高科技(600343/SH)が4.4%、中国航発動力(600893/SH)が3.2%ずつ上昇した。二輪車株、電子部品株、製紙株なども買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.47ポイント(0.86%)安の283.68ポイント、深センB株指数が13.26ポイント(1.03%)安の1270.85ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)