Steamのゲーム録画機能「Game Recording」正式公開/「PowerToys」の最新版に画像のテキスト抽出機能

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2024年11月10日 06:11  ITmedia PC USER

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 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、11月3日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●Steamのゲーム録画機能「Game Recording」正式公開


 米Valveは11月6日(現地時間)、PCゲームプラットフォーム「Steam」において、ゲームプレイの録画機能「Steam Game Recording」をリリースした。Steamクライアントを最新版にアップデートすることで、全てのユーザーが利用できる。


 ゲームレコーディングは、ゲームのプレイ映像を簡単に録画できるという機能だ。ゲームの開始と同時に自動で録画が始まるバックグラウンド録画の他、手動でも開始/停止できる。


 録画の時間や品質は、ゲームタイトル毎に指定できる。録画をしない、あるいは無制限に録画を行うことも選択できる。自キャラが死亡した場面を見返したり、NPCのせりふを見返したりできるリプレイや、一部分を切り取るクリップ、クリップを共有する機能などを備えている。


 ゲームレコーディングは、Steamオーバーレイをサポートする全てのゲームで機能するが、一部の古いゲームでは機能しない場合があるという。


 NVIDIA製およびAMD製グラフィックスカードを活用することで、録画にかかるパフォーマンスコストの大部分を削減しているが、これらのグラフィックスカードが搭載されていないシステムではCPUが録画に使用されるため、システムのパフォーマンスに顕著な影響が生じる可能性があるとしている。


●「PowerToys」の最新版に画像のテキスト抽出機能


 米Microsoftは11月5日(現地時間)、パワーユーザー向けの公式ユーティリティーツール「PowerToys」の最新版、バージョン0.86.0をリリースした。本バージョンでは、Advanced Pasteに画像からテキストを抽出して貼り付ける機能が追加された。


 Advanced Pasteは、クリップボードにコピーされた内容をJSONやMarkdownなど必要な形式に変換して貼り付けできるツールだ。新機能として、画像がクリップボードにコピーされている場合、その画像からテキストを抽出して貼り付けることができるようになった。テキストの認識はローカルで実行されているとのことだ。


 この他、設定画面の左側にあるナビゲーションを調整しており、「システムツール」「ウィンドウとレイアウト」など、ユーティリティーがグループ化されるようになっている。


●2024年第3四半期は2.5兆円の赤字 Intelの赤字が続く


 米Intelは10月31日(現地時間)、2024年第3四半期の業績を発表した。第3四半期の売上高は、前年同期比で6%減の132億8400万ドル、純利益は166億3900万ドル(約2兆5500億円)の赤字となった。


 同社は2025年までに100億ドルのコスト削減を目指しており、2024年第3四半期に計画が大きく前進したとしている。また、2024年第3四半期には、ファウンドリ事業を子会社化する意向を発表。Intelの他の事業部門と明確に分離することで、資金調達をしやすくするのが狙いだ。


 IntelのCFOであるデビッド・ジンスナー氏は「今四半期に実施した措置により、当社は引き続き戦略を遂行しながら収益性の向上と流動性の強化を図ることができる」としている。


●次世代Nintendo Switchで現行ソフトもプレイ可能に


 任天堂は11月6日、今後発売を予定しているNintendo Switchの後継機種は、現行のNintendo Switch向けソフトも遊べることを、同日開催した経営方針説明会で明らかにした。


 Nintendo Switch Onlineも後継機種で引き続き利用できるようにするとしている。なお、後継機種については、発売時期を含めて詳細は明らかにしていないが、後日改めて案内するとのことだ。


●ChromeOSが最新版に 「クイック挿入」が全てのChromebookへ


 米Googleは11月1日(現地時間)、最新の「ChromeOS M130」をStable(安定)チャネルで公開した。「クイック挿入」が全てのChromebookで利用可能になる他、「Focus on ChromeOS」や「Welcome Recap」などの新機能も追加されている。


・クイック挿入(Quick Insert)


 クイック挿入は、前バージョンでSamsung Galaxy Chromebook Plusに先行導入されていた機能だ。専用のキーボードキーあるいはキーボードショートカットを使用して、絵文字、記号、GIF、Google ドライブ リンク、簡単な計算、単位変換を素早く挿入できるというもの。M130では、「Launcher+F」のショートカットで全てのChromebookが利用可能になる。


・Focus on ChromeOS


 Focus on ChromeOSは、ユーザーの集中力を妨げず、より生産性の高いワークスペースを作成できるように設計された機能だ。集中時間の設定と調整、サイレントモード(DND)の有効化と無効化、新しいGoogleタスクの選択と作成を簡単に行うことができる他、フォーカスサウンドや YouTube Music Premium(サブスクリプション ベース)で、集中力を高めるために厳選されたプレイリストを聞くこともできる。


・おかえりなさい(Welcome Recap)


 Welcome Recapは、ユーザーが作業をすぐに再開できるよう、デバイスの起動時に以前のセッションからアプリやタブをプレビューして、復元できるというもの。天気、次のカレンダーイベント、他のデバイスの最近のタブ、関連するGoogleドライブの提案など、役立つ情報も提供される。


・スタジオスタイルのマイク


 ビデオ通話コントロールで本機能を有効にすると、Chromebookの内蔵マイクの音がスタジオマイクのように改善される。既存のノイズキャンセルと残響除去効果が含まれており、高度なバランス調整、細かいディテールの再構築、部屋の適応によってさらに強化されているという。


・AIレコーダーアプリ


 話者を検出してラベル付けし、録音されたコンテンツの要約を提供する文字起こしを作成できる。


・よりアクセスしやすいプライバシーコントロール


 ChromeブラウザのユーザーがOSレベルのプライバシーコントロールをより利用しやすくなる。これは、カメラやマイクを動作させるにはOSレベルのプライバシーコントロールを有効にする必要があることを、ユーザーにもっと認識してもらうことを目的としている。


 この他、以下のような改善も行われている。


・外観エフェクトがビデオ通話コントロールに統合(Chromebook Plusのみ)


・キーボードの明るさコントロールの強化


・ディスプレイの明るさコントロールの強化


・テキストから必要な情報を素早く見つけられるHelp me Read(Chromebook Plusのみ)


・マルチカレンダーのサポート


・ピクチャーインピクチャーウィンドウの強化。ウィンドウを移動したり、2つのサイズを切り替え可能に


●「Google Chrome」にセキュリティアップデート 2件の脆弱性に対応


 米Googleは11月5日(現地時間)、デスクトップ向けChromeの安定チャネルをアップデートした。アップデート後のバージョンは、WindowsおよびmacOSが「130.0.6723.116/.117」、Linuxは「130.0.6723.116」となる。


 本バージョンでは、以下の2つの脆弱(ぜいじゃく)性が修正されている。カッコ内はそれぞれの深刻度だ。


・CVE-2024-10826:Use after free in Family Experiences(High)


・CVE-2024-10827:Use after free in Serial(High)


 特別な理由がない限り、早急にアップデートすることが推奨されている。通常は自動的に更新されるが、Chromeの右上に表示されるメニューから「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を表示することで手動での更新も可能だ。


●Microsoftが「Windows Server 2025」の一般提供を開始


 米Microsoftは11月4日(現地時間)、Windows Server 2025の一般提供を開始した。サイバーセキュリティが重要視される時代において、データとインフラストラクチャを保護するために設計されたセキュリティ機能の強化をアピールしている。


 主なセキュリティ機能としては、Active Directory(AD)ではスケーラビリティーの向上、プロトコル、暗号化、強化、新しい暗号化サポートを改善。 SMB over QUICに対応した他、ADが自動的にパスワードを管理するdMSAも導入される。


 また、オンプレミス環境であってもクラウド環境と同等のセキュリティを実現する、新しいホットパッチサブスクリプションサービスが提供される。これにより、再起動の回数が減り、運用の中断が最小限に抑えられるとしている。


 この他、Windows Server 2025 はAIや機械学習など、最も要求の厳しいワークロードを処理できるように設計されているとのこと。例えば、Azureによるパフォーマンスとスケーラビリティーが大幅に向上しており、Windows Server 2025 Hyper-V 仮想マシンの最大メモリは、以前の10倍となる240TB、最大仮想プロセッサ数は以前の約8.5倍となる2048VPとなる。



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