楽天グループの連結子会社、楽天カードは13日、みずほフィナンシャルグループ(FG)と戦略的な資本業務提携を行うと発表した。みずほFGがクレジットカード事業を手掛ける楽天カードに14.99%出資する。出資額は約1650億円。楽天とみずほは両社が持つ顧客基盤を活用し、クレジットカード事業を強化する。
楽天カードの発行枚数は3000万枚を超えるなど、楽天ポイントを中心にサービス利用者を増やす「楽天経済圏」の中核を担ってきた。ただ、楽天カードは法人向け、みずほは個人向けでそれぞれ顧客獲得競争に出遅れており、連携することで互いの事業成長を図る。
業務提携には、みずほ系列の信販会社オリエントコーポレーション(オリコ)や、ユーシーカードなども参画。カード決済業務や事務手続きの効率化を図り、利便性の高いサービスを実現する。みずほ銀行についても、楽天カードと連携することで楽天ポイントがたまり、ATM手数料が優遇される提携クレジットカードを12月から提供。みずほと楽天で新たな顧客獲得に向けた取り組みを加速化させる。