前回からの続き。私はシオリ。夫のコウダイと9か月になる息子のアオト、そして愛犬のマロンと一緒に暮らしています。私がキッチンでお昼の準備をしていたときに、どうやらマロンがアオトをソファから引きずり落として足を噛んでしまったようです。コウダイは「俺が病院に連れて行く」と半ば無理やりアオトを連れて行ってしまいました。その後、鼻息を荒くしながら帰宅してきたコウダイ。「離婚か犬を捨てるかどちらかを選べ」と私に迫ってきました。しかしコウダイの発言の矛盾を指摘すると、みるみるうちにコウダイは真っ青に。やはり嘘をついていたようです。マロンを悪者に仕立てあげ、アオトのことでいらぬ心配をかけて……なんて人なのでしょうか!
少しだけ耳が痛い部分もありましたが、それでも「何言ってるの? この人」という気持ちでいっぱい。ドン引きしながらもコウダイに言い返します。
私としては離婚上等です。自分の感情第一で家族を被害者や悪者に仕立てる人ともう一緒に暮らしたいと思えません。
さっきまでの勢いはどこへやら、コウダイは本当に反省しているようです。しかし私も「離婚しよう」と言った手前、譲れない部分もあります。お互いのあいだに気まずい沈黙が流れました。すると今回の騒動の被害者ともいえるアオトとマロンが……。
私の腕から飛び出そうとしたマロンを慌てて受け止め、ゆっくり床へ下ろすと、マロンはジッと私を見つめてきました。
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自分の嘘や言動を認めたコウダイ。「離婚だ!」と怒鳴ってきたときの勢いはどこへやら、すっかり小さくなってしまいました。「離婚してもいいくらい腹が立ってる」と私が伝えたところ、コウダイはものすごく焦りだしました。
どうやら本気で離婚するつもりなどなかったようです。そんな気まずい状況で行動をおこしたのはマロンとアオト。まるで「許してあげて」と言わんばかりの行動に、私の気持ちも少し和らぎました。
これからはコウダイもマロンを大切にして、家族みんなで仲良くなってくれるといいなと思います。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・魚師 編集・塚田萌
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