岐阜県各務原市にある航空自衛隊岐阜基地で11月17日に開催された「航空祭」で、使用が禁止されているイスを使っている来場客に、自衛官が「土下座」させられているように見える写真がXで拡散され、注目を集めている。
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Xでは「カスハラでは」「入場禁止するべき」といった投稿が相次ぎ、自衛官の写真の拡散をやめるよう呼びかける投稿も多くみられた。毎年開かれ、今年も6万5000人が訪れた航空祭で一体、何が起きたのか。
問題となった「土下座写真」は、航空祭のメイン会場の一つで、複数の航空機が展示された「北会場」の一部エリアで撮影された。この会場ではあらかじめ、イスやレジャーシートの使用は禁止されている。
しかし、投稿された写真には、来場者が持ち込んだ小型のイスと地面で土下座しているように見える自衛官の姿が写っていた。投稿には「イスを片付けてくださいとお願いするもおっさんにごねられて文句つけられて土下座する一等空尉」といった説明もあった。
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周囲で見ていたという人たちからは「近くで見ていたけど胸糞でした。イスを使っちゃいけない理由を教えろとごねていた」「(自衛官は)イスのネジなどが落ちると航空機が吸い込んでしまい危険だからやめてくださいと説明していた」といった投稿があった。
実際には、何があったのか。
岐阜基地の広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「使用が制限されているイスやレジャーシートを使っていらっしゃる来場者の方がいまして、その注意喚起のために最前列の方に膝をついて丁寧にご説明していたところ、あのような姿勢になってしまいました。土下座させられたということではありません」と説明した。
「航空祭では、来場者の方に安全に楽しくいただくために、持ち込みが禁止されているものや、使用が制限されているものがあります。事前に周知させていただいているのですが、すべての来場者の方に周知が至りませんでした」(広報担当者)
広報担当者によると、航空機のエンジンにネジ1本でも吸い込まれると、重大な事故につながる可能性があることなどから、航空機の展示エリアではイスなどの使用はできないこととなっているという。
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自衛官を心配する声に対しては、「そういったお声をいただいて大変恐縮です。航空祭は我々のことを知っていただく機会で、とても大事にしております」(広報担当者)としている。
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