ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
● ドミニカ 3 − 11 侍ジャパン ○
<11月18日 台湾・天母スタジアム>
すでにグループB・1位でのスーパーラウンド進出を決めている野球日本代表・侍ジャパンは、ドミニカに11−3で大勝。オープニングラウンドを5戦全勝で終え、これで国際大会は破竹の24連勝となった。
打線は1−2で迎えた3回、内野安打と2四球で二死満塁の好機を作り、8番・佐藤(ロッテ)の左前適時打で同点。二塁走者の栗原(ソフトバンク)も逆転の生還を果たしたかに思われたが、栗原がホームベースを踏む前に一塁走者の紅林(オリックス)が先に三塁で憤死し、3点目の生還は認められなかった。
それでも同点で迎えた5回、無死一、二塁で栗原が逆転となる中前適時打を放つと、なおも無死二、三塁で6番・坂倉(広島)も中前2点適時打で続き5−2。2点差に迫られた7回は、今大会初出場の古賀(西武)が右前適時打を放ち再び3点リードとした。
9回は二死から7番・紅林、8番・佐藤、9番・五十幡(日本ハム)の3連続適時打でダメ押しとなる5点を追加。最後まで攻撃の手を緩めず、いずれも今大会最多の14安打11得点を記録した。
先発の戸郷(巨人)は降りしきる雨にも苦しみ、4回5安打2失点で降板。5回からは2番手の井上(巨人)が2イニングを失策絡みの1失点に抑え、7回以降は隅田(西武)、横山(ロッテ)、北山(日本ハム)が1イニングずつゼロを並べた。
井端監督は試合後、「今日もコンディションが悪い中で選手がよくやってくれたなと思います。(攻撃陣は)オーダーも変えて、出てない選手も使った中である程度ヒットも出たというところで、いい状態で来ているんじゃないかなと思います」と試合を総括。結果的に大勝したものの、走塁ミスや守備での2失策もあり「少しミスが目立ったので、その辺はしっかり決勝トーナメントでは修正してやっていかないといけないかなと思います」と反省の言葉を口にした。
4回2失点だった戸郷については「ちょっと実戦が空いて難しい登板だったと思うんですけど、3回くらいからはボールも走り出していましたし、本来のピッチングになったので次は期待しています」とコメント。改めてスーパーラウンドへの意気込みを問われると、「日本らしく、つないで点を取ってピッチャーが踏ん張って勝つというゲームを、あと4試合やっていけたらいいなと思います」と答えた。
2019年の第2回大会に続く優勝を目指す侍ジャパンは、5戦全勝のBグループ1位でオープニングラウンドを突破。21日からは東京ドームに舞台を移し、米国(21日)、ベネズエラ(22日)、台湾(23日)の3ヵ国とスーパーラウンドを戦う。