ヤマハの電動アシスト自転車から新通学モデル「PAS ULU」デビュー!子乗せラインは夫婦共有仕様にフルモデルチェンジ

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2024年11月19日 07:21  マイナビニュース

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過去10年で出荷台数が約2倍になるなど、伸長を続ける電動アシスト自転車市場。特に子乗せモデル、通勤・通学モデルの需要は高く、ユーザーの年齢層も年々広がっているという。



ヤマハ発動機は11月18日にメディア発表会を開催し、2025年に発売する電動アシスト自転車の新型モデル「PAS ULU」と、フルモデルチェンジを果たす「PAS babby」「PAS kiss」をお披露目した。前者は通学に、後者は子乗せに特化したモデルである。


特に高校生のためにデザインされた“通学モデル”としてデビューを控える「PAS ULU」はこの春、大きな注目を集めそうだ。

デザインとスペックが両立した新通学モデル「PAS ULU」デビュー!


この日の発表会で登壇したeBikeビジネス部の碓井さんによると、「PAS ULU」の開発背景には“男性ユーザーの増加”があったという。



「電動アシスト自転車というと、一昔前は“体力のない方向けの乗り物”といったイメージがありました。実際、女子が圧倒的多数のユーザー比率を占めている時代もありましたが、例えばヤマハの代表的な通学モデル『PAS RIN』は2020年の男性比率が25パーセント程度だったのに対し、2023年には半数弱まで男性比率が向上しました」(碓井さん)



同社の調査によると、高校生たちが電動アシスト自転車に求めるのは「外観・スタイル」(47%)、「カラー」(18%)といった“デザイン面”に関する要素が最多だったものの、「重量の軽さ」「取り回しの軽さ」「アシストの強さ」「長持ちしそうか」といった“スペック面”も決して軽視しているわけではないことがわかったそうだ。


その結果、「PAS ULU」はデザインを重視するのはもちろん、機能性を重視する高校生たちのニーズに応えるべく、タフな骨太フレーム、耐荷重5kgのワイヤーバスケット、幅広で荷物が置きやすいリアキャリア、長距離通学に最適な19.5インチのワイドタイヤ、大型フィン付きリヤローラーブレーキなどを装備。操縦安定性を高めながら、デザイン性と機能性を両立させた。


プロダクトデザイン部の二平さんは「PAS ULU」のスペックについて次のように話す。



「バイクだとよく“マスの集中”という言葉が使われています。これは車両の重量物をなるべく中心に寄せることで操縦性が上がるという考え方なのですが、『PAS ULU』もメインフレームを低い位置に配置したり、車両にとって重要物であるバスケットやキャリアをしっかりと車両の中心に寄せることで、“マスの集中”を実現しています」(二平さん)


子乗せ電動自転車の新テーマは「夫婦共用」


子ども乗せ電動アシスト自転車「PAS babby」と「PAS kiss」も2025年、フルモデルチェンジを果たす。共働き世帯が増加し、父親の育児参加も当たり前になった今の時代に合わせ、「夫婦共用」がしやすいデザインへとアップデートされた。


開発ポイントは大きく分けて4つ。1つ目は『夫婦共用』を前提とした車体の設計だ。


「ここでハードルになるのが夫婦の体格差。現行モデルの『小柄なママでも扱いやすい』という点はそのままに、大柄なパパでもゆったり座れて、体格差のある夫婦でも共用しやすい工夫をしました」と山内さん。



2つ目は、安定感の向上と余裕のある製造力の搭載。こちらは誰が乗っても快適に運転できるよう改良を図ったという。



3つ目は、家族みんなの快適性を向上させるチャイルドシートのアップデート。「PAS babby」搭載の新型リヤチャイルドシート「ハグシートプラス」は、子どもを通すスペースが広く確保できる「開閉式ハンドルカバー」を採用したほか、座面のクッション性なども向上している。また、「PAS kiss」の新型フロントチャイルドシート「コクーンルームプラス」には、バックル同士を近づけるだけで簡単に固定できる「マグネットバックル」を新採用した。


4つ目は、ユニセックスなデザインカラーへの刷新。山内さんは「ワクワク感を体現するようなアクティブスタイル、スタイリッシュなアーバンスタイル、そして都会にも自然にも馴染むナチュラルスタイルなど、役割に合わせたラインナップを揃えました」と説明した。



実際に試乗してみると、「PAS babby」や「PAS kiss」は従来のモデルよりも遥かに跨がりやすくなっており、サドルの柔らかさも快適そのもの。フレームを低重心化したことで安定性も向上させたそうだが、確かに安定的でなめらかな走りが楽しめた。


「PAS ULU」のほうはワイドタイヤで安定感がありながらも軽やかな走り心地。何よりやはりデザイン性に優れていて、乗っていて楽しい自転車だと感じた。


「PAS ULU」は2025年3月21日、新型の「PAS babby」と「PAS kiss」は1月30日にそれぞれ発売予定。春の新生活を迎えるにあたって、これほど頼もしい相棒もそうそういないだろう。発売されたあかつきには、ぜひ店頭でチェックしてみてほしい。(猿川佑)

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  • 愛媛県内でロココ(ブリヂストンサイクル)の牙城を切り崩せるでしょうか、見ものです
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