義父の口調が激しくなってきたのを見て、義母は「ばあばと遊ぼうね」と言って息子をサッと庭へ連れだしました。義母はそうして存在感をなくすことで、波風立てずに長年やってきたのでしょう。けれど私はこのままでは気が済みません。
ヨウヘイはいつも伝書鳩のように義父の言葉をそのまま私に伝えてくるだけ。ついに私はブチ切れました。けれど私が仕事を辞めて困るのは義父やヨウヘイの方です。退職届を出したと伝えると、ヨウヘイは驚きすぎて言葉も出ない様子でした。
義父はバリバリ働いている私のことが面白くないようです。いつも「家のことをおろそかにするな」と偉そうに説教をしてきます。ヨウヘイもそれを否定しようとしません。私は毎回「とんだ茶番だな」と思って聞いていましたが……。少し前に定年退職をしてから、義父はいっそう意固地になってしまったような気がします。ついには私に対して「仕事を辞めろ」と執拗に迫ってきました。
ヨウヘイも義父の前では「父さんもこう言っているし……」なんてその場しのぎのことを言っているけれど、私が本当に辞めたら困るでしょう? ヨウヘイの慌てた様子を見ながら、私は内心「いい気味だ」と思ったのでした。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・りますけ 編集・井伊テレ子