誰もが安全だと信じて利用するエレベーターであるが、中国では7歳男児の乗ったエレベーターが突然最上階まで上昇する事故が発生した。この事故で、男児は複数箇所を骨折する重傷を負った。香港のニュースメディア『星島日報』などが報じた。
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中国、貴州省黔西南州興義市にある高層マンションで現地時間2日の午後7時頃、このマンションに住む7歳男児がエレベーターの事故により怪我をした。当時、男児は自宅に戻る途中で、一人でエレベーターに乗り込んだ。
ところが、エレベーターは突然11階で停止した。男児はスマートウォッチで母親に連絡し、助けを求めた後、緊急通報ボタンを押した。すると照明が消えてカゴ内が真っ暗になり、エレベーターは最上階の28階まで急上昇した。
そして男児は、28階でエレベーター内に取り残された。男児の母親は、エレベーターが28階に到達した時、大きな音がして建物全体に振動を感じたと話した。また、同じマンションの別の棟に住む人も「強い振動を感じた」と証言した。
男児は30分後に救助されるも、後頭骨や頸椎を骨折し、胸椎にも重傷を負った。男児の母親は、「息子がスマートウォッチで連絡しなければ、私は息子の危険に気づかなかったかもしれない」と語り、次のように続けた。
「二度と息子を一人でエレベーターに乗せることはありません。飲み物を取りに降りただけだったので、何も心配はないと思っていました。まさかこんなことが起こってしまうとは思いも寄りませんでした。」
同マンションは現在、黔西南州と興義市の監督管理局が共同で特別チームを結成し、事故原因を調査している。
なお中国では、昨年8月にも高層マンションのエレベーターが突然落下し、乗っていたマンションの住人3人が怪我をした。当時の監視カメラの映像には、エレベーター内で一時的に浮き上がり、床に叩きつけられる瞬間が映っていた。
画像は『星島日報 「恐怖电梯离奇11楼冲顶28楼 7岁男童被卡半个钟多处骨折」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)