プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日に開催され、セ・リーグが巨人の菅野智之、パ・リーグがソフトバンクの近藤健介が最優秀選手(MVP)を受賞した。
近藤は22年オフに日本ハムからFA宣言し、ソフトバンクに移籍。1年目に本塁打(26本)、打点(87)、最高出塁率(.431)のタイトルを獲得すると、移籍2年目の今季は首位打者(.314)、最高出塁率(.439)を獲得する活躍で4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、自身もMVPを受賞した。
近藤のようにFA移籍した選手が移籍先でMVPを受賞したケースはあるのだろうか。FA制度が導入された1993年以降調べてみると、近藤を含めると6人。そのうち野手が金本知憲(広島 → 阪神)、小笠原道大(日本ハム → 巨人)、和田一浩(西武 → 中日)、内川聖一(横浜 → ソフトバンク)、近藤(日本ハム→ソフトバンク)の5人。
投手でFA移籍先の球団で唯一MVPを獲得している工藤公康、小笠原以外は移籍先の球団で初のMVP。また、ダイエー、ソフトバンク勢はリーグ優勝が多く、99年の工藤、11年の内川、24年の近藤と3人がMVPに輝いている。
リーグ優勝、日本一にチームを導くような活躍が期待されるFA戦士。来年以降もFAで移籍した選手がリーグMVPを獲得することができるか注目だ。
▼FA移籍先の球団でMVP
99年:工藤公康(西武 → ダイエー)[FA移籍5年目]
05年:金本知憲(広島 → 阪神)[FA移籍3年目]
07年:小笠原道大(日本ハム → 巨人)[FA移籍1年目]
10年:和田一浩(西武 → 中日)[FA移籍3年目]
11年:内川聖一(横浜 → ソフトバンク)[FA移籍1年目]
24年:近藤健介(日本ハム → ソフトバンク)[FA移籍2年目]