アメリカのバイデン政権は、中国で長期間、不当に拘束されていたアメリカ人3人が解放されたと発表しました。これに対して、中国側もアメリカで拘束されていた中国人3人が帰国したと明らかにしています。
アメリカのホワイトハウスは27日、中国で拘束されていたアメリカ人3人が解放され、「間もなく帰国する」との声明を発表しました。
解放されたのはマーク・スワイダンさんら3人で、アメリカメディアによりますと、麻薬関連の罪で有罪判決を受けるなどして長期間、拘束されていました。
バイデン大統領は今月行われた習近平国家主席との首脳会談でも中国で不当に拘束されているアメリカ人の解放を求めていて、ホワイトハウスは「バイデン政権の外交努力の成果だ」としています。
政治専門サイト「ポリティコ」はアメリカ側も見返りとしてアメリカで収監されていた中国人を解放したと伝えていますが、ホワイトハウスは中国人の解放についてはコメントしていません。
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これに対して、中国の外務省は28日の定例会見で、アメリカで拘束されていた中国人3人が帰国したことを明らかにしたうえで、このように主張しました。
中国外務省 毛寧報道官
「中国はアメリカ側が政治的な目的から中国国民を抑圧・迫害することに断固反対する」
また、毛寧報道官は、この3人とは別に「中国からアメリカに潜伏していた逃亡犯も返還された」としたうえで、「中国政府は引き続き逃亡犯を追跡する」と強調しました。