北朝鮮の金正恩総書記が首都・平壌を訪問しているロシアのベロウソフ国防相と会談し、「アメリカなどが自国の長距離兵器でロシアを攻撃するようにしたのは直接的な軍事介入」だと批判しました。
【写真を見る】金正恩総書記がロシア国防相と会談 自国の長距離兵器によるロシア攻撃は「直接的な軍事介入」だと批判
北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩総書記が北朝鮮の平壌を訪問中のロシアのベロウソフ国防相と29日に会談したと報じました。
会談で、金総書記は「アメリカと西側がウクライナに自国の長距離兵器でロシアを攻撃するようにしたのは直接的な軍事介入」だと批判。その上で、「ロシアが断固たる措置を取るのは正当防衛の行使になる」と強調しました。
また、朝鮮中央通信は金総書記が「北朝鮮の軍隊と国民は今後も、ロシアの政策を支持する」と表明したと伝えましたが、一方で、北朝鮮兵士のロシアへの派遣については触れませんでした。
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このほか、金総書記とベロウソフ国防相が「国防分野をはじめ、朝ロ両国間の包括的な戦略的パートナーシップをなお一層深化、発展させることで一致した」ことも伝えています。
一方、ロシア国防省によりますと、ベロウソフ国防相は金正恩総書記との会談の中で、来年が第2次世界大戦終結から80年にあたるとして、「ロシアと北朝鮮は『大祖国戦争』の勝利と日本による占領解放から80周年を迎える」と指摘。
そのうえで、来年5月に首都モスクワの「赤の広場」で開催される対ドイツ戦勝記念の軍事パレードに北朝鮮軍を招待したと述べました。両国のさらなる関係強化を誇示した格好です。