実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、沖縄県在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:沖縄県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:不明
現在の金融資産:預貯金400万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金約41年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):7万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入20万円
ひと月の支出:約23万円
「早期退職により老後の予定が狂った」
現在、およそ預貯金400万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。
その理由として、「故あって、正社員職を57歳で退職。その後、派遣社員の職につくことは出来ましたが、年収が半分になったため、老後の予定が大幅に狂いました」と語っています。
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「健康なら年金のみでも生活できる」
現役時代は、老後資金として「1000万円」貯めることを目標にしていたそう。「持ち家のマンションがあるため、住宅ローン完済後は、年金のみで生活可能です。ただし、不意の出費や病気に備えて、健康な状態なら旅行や趣味に使う予定で」貯蓄してきたといいます。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「800万円」程度でもいいのでは、と感じているとのこと。
「健康なので、フルタイム勤務を終えた後も、パートタイムで働く予定です。年金以外の収入があれば、老後資金は500万〜1000万円あればいいかと思います。あくまで、健康である事が条件です」とあります。
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「お金も大事だが、一番は心身の健康」
今の生活については金銭的に「満足している」と投稿者。前述のように「年金がこの先定期的に入ってくるのは、収入源として大きいし、計画的に使えて満足です」と慎ましく語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「老後資金2000万円は、個々人で必要額に大きな差が出ると思います。貯蓄も大切ですが、1番重要だと思うのは、健康である事だと思います。精神と肉体を健全に保つ努力を惜しまないでほしいです」とメッセージを残されていました。
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(文:あるじゃん 編集部)