兵庫・加古川女児殺害 容疑者を3カ月の鑑定留置 神戸地検

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2024年12月11日 12:02  毎日新聞

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送検のため兵庫県警加古川署を出る勝田州彦容疑者=兵庫県加古川市で2024年11月28日午前7時29分、長澤凜太郎撮影

 兵庫県加古川市で17年前、小学2年の女児(当時7歳)が殺害された事件で、殺人容疑で再逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)について、神戸地検は11日、精神鑑定を実施することを明らかにした。容疑者は18年前の殺人未遂事件でも逮捕されている。地検は両事件当時の精神状態などを詳しく調べたうえで、一括して起訴の可否を判断するとみられる。


 地検は鑑定留置を裁判所に請求して認められた。専門医が容疑者の精神状況や生活実態などを調べる手続きで、勾留は一時停止される。期間は11日から2025年3月14日までの約3カ月間。


 勝田容疑者は過去の裁判で女児らに強い関心を持ち、襲撃対象にしていたことが明らかになっている。精神鑑定ではこうした容疑者特有の事情についても調査対象になるとみられ、地検は刑事責任能力を慎重に検討する。


 兵庫県警は06年9月にたつの市で9歳だった小学4年の女児を刃物で襲ったとして、勝田容疑者を殺人未遂容疑で逮捕。その後、07年10月に加古川市で女児をナイフで突き刺して殺害したとして殺人容疑で再逮捕していた。


 勝田容疑者は岡山県津山市で04年に小学3年の女児(当時9歳)を刃物で殺害した罪に問われ、23年に無期懲役が確定。たつの、加古川両市の事件は未解決状態だったが、兵庫県警は津山市の事件と似た手口だったことから勝田容疑者に着目。今年5月以降、任意聴取を重ねた結果、両事件への関与を認める供述を得たとしている。


 捜査関係者によると、容疑者は県警の任意聴取に対し、加古川市の事件について「好みの白い服を着た女の子の後を付け、2回刺した。逃走中に着替えた」と供述し、凶器については海に捨てたと説明。たつの市の事件でも「好みの女の子を狙った」と話したという。


 県警によると、勝田容疑者はたつの市の事件で逮捕された際、「女の子を刃物で刺した」と認めたが、殺意を否認。加古川市の事件では「黙秘します」と述べていた。【柴山雄太、木山友里亜】



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