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大鵬薬品工業(以下、大鵬薬品)の栄養ドリンク「チオビタ」のプレゼントキャンペーンをめぐり、SNS上で応募者からキャンペーンの問題点を指摘する声が相次いだことを受け、同社が謝罪しました。ねとらぼ編集部では、実際にキャンペーンに応募した人に話を聞きました。
●「もれなく」の記載もあった
物議をかもしたのは、「チオビタ」の発売60周年を記念して行われた「大切な人にチオビタで感謝を届けようキャンペーン」。専用フォームを通じて「感謝を送りたい人」と「感謝を受け取る人」がそれぞれ個人情報やアンケート内容などを入力することで、感謝を送りたい人は50本のチオビタ、感謝を受け取る人は10本のチオビタがもらえるというものでした。
当初の応募期間は11月1日〜12月6日に設定され、キャンペーン運営側から「感謝を受け取る側」へ送られるメッセージには、チオビタ10本が「もれなく」プレゼントされるという文言が表示されるようになっていました。
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一方で、キャンペーンサイトには「景品がなくなり次第キャンペーンの終了を早める場合がある」「上限を超えた分は発送されない」「応募完了の早い順を優先で受け付ける」などと記載されていました。
11月上旬にキャンペーンの内容がSNSで話題を呼ぶと、応募したという人が続出。その後、11月8日に応募受付を早期終了したというメールが応募者に送られました。メールには、すでにこの時点で多くの応募があり、景品の上限をオーバーしていたと記載されていました。
●「無効」になった応募者から疑問の声が続出
そして、12月上旬になると、一部の応募者に対して「景品の上限数が超えた」として、応募自体が無効であるメールが送られました。
これを受け、応募が無効になったユーザーからは不満が噴出。応募時のメッセージに「もれなく」プレゼントと記載されていたことから、「もれなくじゃなかったの?!」「もれなくとは」「もれなく当たるって書いてあるから情報入れたのに」といった声が聞かれました。
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また、「応募できたってことで間に合ったと楽しみにしてたのに」「先着なら応募できた時点で期待してしまうし、こんなにも時間経ってから無効って」と、応募完了後の無効通知に疑問を呈する人も。
プレゼントの対価なく、送る人と受け取る人双方の個人情報を大鵬薬品に提供する形になったとして「個人情報とアンケートの時間取られただけ」「ただ個人情報を抜かれた悲しいキャンペーンだった」といった声も聞かれ、身近な人にキャンペーンの協力を仰いだという人からは「家族にわざわざすすめたのに貰えないのが申し訳ない」「贈った相手に申し訳なさすぎて恥ずかしい」という意見もありました。
キャンペーンの応募が無効になったという応募者の1人は、ねとらぼの取材に「(大鵬薬品が)個人情報をきちんと取り扱うのか疑問だった。もう買わない、とその時は思いました」と当時の心境を話しました。
●「対応の不手際があった」と謝罪
大鵬薬品は12月9日までに「『大切な人にチオビタで感謝を届けよう!キャンペーン』についてのお詫び」と題した文書をキャンペーンサイトに掲載しました。
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同社は「当キャンペーンにつきましては、想定をはるかに上回る多数の方にお申し込みをいただき、ご応募いただいた多くの方が当選に至らなかった事実を重く受け止めています」と伝え、「今回のキャンペーンにおいて皆さまのご期待に沿えなかったこと、また弊社の対応の不手際があったことを心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。
応募無効者から懸念が上がった個人情報の取得については、「当キャンペーンに関する送付以外には一切使用せず、入手した個人情報はすべて廃棄の手続きを進めてまいります」「個人情報の廃棄証明書をお客さま個人ごとにご連絡することが出来かねますため、景品の送付がすべて完了した1か月後を目安に廃棄を行い、当キャンペーンサイトにて手続完了の旨をご報告させていただきます」と説明しました。
また、同社は「皆さまの大切な人々への想いにお応えしたく、今回ご期待に沿えなかった方々への対応について12月10日(火)までに順次メールにてご連絡させていただいております」としました。
取材に応じたキャンペーン応募無効者によると、大鵬薬品からは、今回のお詫びとしてキャンペーン応募者(感謝を送る人)と受け取る人にそれぞれ10本のチオビタを配布する旨のメールが届いたとのことです。
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