◆ 「ベイスターズのユニフォームを着て活躍をすることでチームに恩返しをしたい」
DeNAの佐野恵太が契約更改に臨み「3年契約を結びました。3年目が変動制の契約で、総額6億円です」と明かした。
FA権を行使せずの残留には「2016年のドラフトの時にベイスターズに獲得してもらって僕のプロ野球人生が始まったので、ベイスターズのユニフォームを着て活躍をすることでチームに恩返しをしたい」との気持ちからと告白。「もっと悩むのかなとかいう思いもあったんですけど、思ったより悩むこともなかったです」と続けた。
今シーズンは139試合出場、打率.273、ホームラン8、打点62の数字ながら、ポストシーズンでは存在感を示したことに「クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズに出場できて日本一になり、その後プレミア代表の代表のユニフォーム着てプレーをしてと、いろんな経験をすることができたシーズンだったなと思います」と回想。しかし「日本シリーズ5戦目からスタメンを外れて、日本一になった試合も代打出場…日本一になったので嬉しいっていう気持ちがもちろん大きいですけど、 それと同じぐらいスタメン落ちをしたことの悔しさもありました」と忸怩たる思いも吐露した。
そのうえで「具体的な数字というよりかは、レギュラーを掴むことをしっかりと考えて、その後に数字がついてくればいいなと思います」とまずは定位置取りを目指す。自主トレも「今年は自分でやっていこうと思ってます」と2010から5年間参加していた松田宣浩氏の“熱男塾”から卒業。「先月で30歳にもなりましたし、身体と向き合ってトレーニングにさらに力を入れてしっかりとやっていきたいなと」意気込んだ。
残留を決め、最初にファンと触れ合ったパレードでは「残ってくれてありがとうっていう声もすごくかけてもらいましたし、横浜の町でも直接ありがとうっていう声もすごくかけてもらうんですけど、 何かちょっと不思議な感じで。むしろ僕こそ、皆さんに感謝をしてますし、もう本当にこちらこそありがとうっていう気持ちですね」と笑顔を見せた佐野恵太。ファンを愛し愛される元キャプテンは、悲願のリーグ制覇へ向けチームに貢献していく。
取材・文・写真 / 萩原孝弘