妊娠とともに手にする母子健康手帳。省略して母子手帳と呼ばれていますが、この母子手帳には、妊娠中だけでなく、持っているみなさんは出産後もさまざまな事柄を記録しているのではないでしょうか。ママスタコミュニティに、母子手帳についてこんな投稿がありました。
『母子手帳って、子どもが結婚して私が持っていたらおかしいの? 例えば息子が結婚したら、お嫁さんに渡すもの? 母子手帳は、私の宝物。渡したくない』母子手帳は、妊娠中のママの健康状態や出産時の記録、さらには子どもの成長過程や予防接種、病歴など子どもに関する記録を何年も書き続ける小さなカルテのようなものでしょう。子どもが小さいうちはママが管理していても、子どもが結婚したあとも持ったままでいいのでしょうか?
母子手帳は、子どもが結婚したらどうしたい?
投稿者さんは、息子さんの母子手帳を結婚したらお嫁さんになる人に渡すかどうかを問いかけています。ママたちからは、それぞれ自分ならどうするかと考えてコメントしてくれました。
『結婚して家を出るときに、子どもに渡さなきゃと思っている。成長の記録や予防接種の記録、病歴も書いているから』
『子どもにもお嫁さんにも渡さないよ。病歴なんて、今も続いている病気なら本人がわかっている』
『一生懸命に子育てしてきた記録だから、渡さないつもり。でも私が還暦になったら、わが子に渡すかな』
『必要そうなページだけコピーして渡す』
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『家を出るときに渡すつもり』
『息子自身が「ほしい」と言ったら息子に渡す。でも嫁に渡すなんて考えられない』母子手帳を自分が持ち続けたいママもいれば、子ども本人に時期を見て渡すつもりのママも。どちらが多いと判断できないくらい両者の意見は拮抗しているように感じました。ただ、「息子の嫁に渡す」と答えたママはいませんでしたし、なかにはこんなコメントも……。
『もし私が嫁の立場なら、義母から渡されたら嫌だわ。夫婦なのに、なんで妻が管理するのよって思う』
『母子手帳って自分の体重とかも書いてあるんだよ。嫁になんて絶対に知られたくない』「息子の嫁に渡す」と考えるママがいなかった理由はさまざまあるでしょう。しかしお嫁さんは、息子さんが結婚して新しく家族になる人。母子手帳に書かれているのはママと子どものことですから、書かれていない人に渡すのをためらうのは自然な気持ちなのかもしれません。投稿者さん自身も母子手帳を「私の宝物」と考えています。母子手帳は自分が頑張って子育てしてきた証として、お嫁さんに渡さなくてもいいのではないでしょうか。
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自分のことが書かれている母子手帳は持っている?
投稿者さんの相談に、「母子手帳は息子の嫁に渡さない」とほとんどのママが考えた母子手帳の行方。ただ、ママが持つか子どもが持つかというのは、ママたちのなかでも意見はかなり割れました。そして、自分のことが書かれている母子手帳、つまりは自分の母が書いてきた母子手帳を誰が持っているのかというところまで話は広がりました。
『私の母子手帳は、結婚して家を出たときに母からもらったよ』
『自分の母子手帳? 見たことがないなあ。母は、まめな人じゃないから、何も書いてなかったりして』
『私が妊娠したときに、自分の母子手帳を渡された。「こういうものだから、細かいことも書いておくのよ」と母子手帳の意味も説明されたよ』今はわが子の成長を母子手帳に記録しているママたちも、かつては自分の母親に成長過程を記録されていたことでしょう。その自分のことが書かれていた母子手帳は、自分で持っているママもいましたが、持っていなかったり見たことがなかったりするママもいました。しかし自分で持っているママたちは、独立や結婚、妊娠出産などのタイミングで母親からもらった場合が多いようでした。反対に自分で持っていないママたちからは、母親に見せてもらった覚えがないとか、実家にあるかどうかもわからないとの意見が……。そして旦那さんのことが書かれている母子手帳については、こんなコメントも寄せられました。
『旦那の母子手帳は、義母が紛失したよ』
『旦那本人が海外留学のときに親から受け取り、そのまま旦那が持っている』
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『旦那のも私のも、わが家にあるよ。何年か前に麻疹が流行したときにお互いのワクチン接種記録を確認した。旦那が接種していないことがわかって、すぐに接種できてよかった』
『旦那の母子手帳、見たことない』旦那さんの母子手帳も、旦那さん本人が持っていたり持っていなかったり。自分の母子手帳を持っているママはそれなりにいましたが、旦那さんの母子手帳となると、ママが知っていたり旦那さん本人が持っているケースはグッと少なくなったように感じました。もしかしたらママたちの親世代では、母子手帳を子育てに必要なものと考える人ばかりではなかったのかもしれませんね。
そもそも母子手帳の管理者は?
子育て中のママにとっての母子手帳は、健診に持って行ったり、子どもに関する記録をつけたりたりして、かなり頻繁に使うものでしょう。しかし子どもが成長し、出番が少なくなってきた母子手帳をどのように扱うべきものなのかというのは、人によってかなり意識の違いがあるようでした。そもそも母子手帳については、昭和40年に成立した母子健康法に、このように記載されています。
e-Govポータル『母子健康法第十六条』によると、
『第十六条 市町村は、妊娠の届出をした者に対して、母子健康手帳を交付しなければならない。引用:e-Govポータル|母子健康法第十六条
2 妊産婦は、医師、歯科医師、助産師又は保健師について、健康診査又は保健指導を受けたときは、その都度、母子健康手帳に必要な事項の記載を受けなければならない。乳児又は幼児の健康診査又は保健指導を受けた当該乳児又は幼児の保護者についても、同様とする』
とあります。母子手帳は、妊娠中のママの健康状態や生まれた子どもの健診などがあるたびに、医師や保健師などに記入してもらったり、保護者が記入するよう法令で定められているということですね。しかし、子どもが乳幼児ではなく成長したのちについての記述はありません。もしかしたらルールがないからこそ所在が曖昧なのかもしれないですね。
大人になっても必要な場合も
しかし、いく人かのママは、「大人になってからも母子手帳が必要になる場合がある」とコメントしています。
『20才を過ぎた息子が、おたふく風邪の予防接種を受けるときに「母子手帳を持ってきてください」と医師に言われた』
『大学に入学するときに、健康調査票に予防接種の記録を書いたよ。あと留学するときに、相手国から予防接種の記録の提出を求められた』たしかに予防接種は、大人になってからも受けることがあります。また、留学をしたり海外勤務をしたりするときに、国や地域によっては予防接種の記録を求められる場合もありますよね。子どもの将来がどのようになるかは、ママにも予測できないことでしょう。そうであれば、母子手帳はわが子が成長しても捨てたり失くしたりせず、子ども本人かママが持ち続けたほうがいいのではないでしょうか。
わが子の母子手帳は、親子のどちらが持っても
結婚したあとのわが子の母子手帳の行方について質問があった投稿に、ママたちからはさまざまな意見や自分自身のことが語られました。投稿者さんは「母子手帳は私の宝物。息子のお嫁さんに渡したくない」と考えていますし、そもそも妻は夫の保護者ではありませんから、お嫁さんに渡さなくてもいいと大多数のママは考えています。ただ、ママが持ち続けるか子ども自身に渡すかは、親子で話し合って決めても良さそうですね。母子手帳をきっかけに、子育ての思い出などを伝える機会にしてもいいのではないでしょうか。
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