先月に28歳で体操女子の強化本部長に抜てきされた、21年東京五輪銅メダリストの村上茉愛氏が、28年ロサンゼルス五輪に向けて決意を述べた。体操女子は17日、都内のナショナルトレーニングセンターでナショナル強化合宿を実施。ジュニア年代を含めた37人に同職就任後初めて指導にあたり、「団体で銅メダル以上を取れるようにしていかないといけない」と抱負を語った。
ポスト村上茉愛の育成を目指す。16年リオデジャネイロ、東京と五輪2大会に出場し、東京大会の種目別床運動では日本女子57年ぶりのメダルを獲得。種目別床運動で金メダル、平均台で銅メダルを手にした21年世界選手権を最後に現役を退いた。引退時から「私はメダルを取る経験をしているので、実際に現場で指導するのが私の役目だと思った」と、強化本部長の職を志していたという。海外でコーチングを学び、ナショナルコーチなどの資格も取得。今秋の公募に「夢をかなえたい」と立候補し、同職の座に就任した。
団体で決勝進出を果たしたパリ五輪について「あきらめない姿勢を見せて予選ですごくいい演技をしていた」と評価しながらも、「それを練習から出して欲しい。そうすればもっと上に行ける」と注文。女子の五輪団体メダル獲得は64年の東京大会の銅が最後で、4年後の大舞台へ「日本チームが助け合えばメダルは手に届く」と自信を示した。
合宿2日目を終えたパリ五輪代表の岡村真(19)は「瞬発力がすごい。技の高さも際立っているのでそこを教えていただきたい」、同代表の岸里奈(17)は「自分では把握できていない部分を教わりたい」と目を輝かせていた。【勝部晃多】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。