巨人から海外FA権を行使し、MLBのボルチモア・オリオールズへの入団が決まった菅野智之(35)が日本時間20日に入団会見を行い、メジャー挑戦のスタートラインに立った心境を語った。
オリオールズは17日に球団の公式Xで「Welcome to the O’s, Tomoyuki!」というコメントとともに日本語で「菅野智之投手、オリオールズへようこそ!」と投稿。米メディアは1300万ドル(約20億円)の1年契約で合意していると伝えた。
菅野は「素晴らしいピッチングスタッフと、本当にプレーオフ、ワールドシリーズを勝ちたいっていうメッセージが伝わってきましたし、純粋にそこで投げてみたいなっていう気持ちで決断しました」と入団を決意した理由を説明。さらに「元々野球で勝負していくんだっていう、その気持ちしかないので」と新天地での活躍を誓った。
4年前の2020年のオフにはポスティングでのメジャー移籍を目指したが、契約には至らず。「(2020年は)ポスティングっていうことで、コロナもありましたし、全然そのときとは違うもので今年は今年で勝負していくんだって気持ちで最初からシーズンを迎えてましたし、2020年とは全く別のプロセスです」と話し、「本当にこの舞台に立つのが夢だったので、ある程度日本ではやれたと思うので」と念願のメジャー移籍が叶ったことを喜んだ。
ア・リーグ東地区のオリオールズは今季同地区2位で2年連続プレーオフに進出。ヤンキース、レッドソックスと名門チームが多く注目される地区に入った。また、日本人選手は過去に上原浩治(2009〜2011)、和田毅(2012・2013)、藤浪晋太郎(2023)の3投手が在籍。巨人の先輩でもある上原からは契約が決まった際に連絡をもらったと明かし、「わかんないことあったら聞いてねっていうふうに言ってもらえたので。街のことであったりとか、上原さんのときとだいぶ変わってると思うんですけど、メジャーリーグの大先輩なので、いろいろ話をしたいと思ってます」と口にした。
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24年シーズンは15勝(3敗、防御率1.67)で最多勝。最高勝率.833をマークし、投手二冠に輝くなど巨人のリーグ優勝に貢献。プロ野球通算136勝を挙げた右腕は、新天地でも先発投手の一角として期待される。