日本人のみのメンバーなのにK-POPグループなの?UNICODEのショーケースライブに参戦した話

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2024年12月21日 18:01  BCN+R

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UNICODEのショーケースライブに参戦
 【父娘のコラボブログ:K-POPとその周辺のお話・19】最近、日本人のみのメンバーで構成されたK-POPグループが増えてきているという不思議な現象が起きています。今回取り上げるのは、今年の4月にデビューした5人組ガールズグループ“UNICODE”(ユニコード)です。彼女たちは全員日本人ですが、主な活動拠点を韓国に置いているのが特徴です。デビュー当初から韓国のテレビ番組に露出して、「日本人K-POP」というキーワードでネットを賑わせました。そのUNICODEが今度は日本で2カ月間のライブツアーを敢行するというから驚きです。

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UNICODEライブツアー初日

●UNICODEのプロフィール

 UNICODEは、23年にABEMAで開催されたオンラインオーディション「PROJECT K」で選抜された5人組のガールズグループです。メンバーは全員日本人で、名前はリーダーのエリンをはじめ、ユラ、スア、ハナ、ミオです。

 グループ名の「UNICODE」は、「Unity(統一性)」と「Code(記号・暗号)」を組み合わせたもので、彼女たちの音楽が全世界で共通の言語として通じることを意味しています。

 なお、筆者はIT系のビジネスに携わっているのですが、IT用語としてのUNICODEとは文字コードの標準規格の一つで、世界中のほぼ全ての文字や記号を一つの統一された体系で表現することを目的としたものとして知られています。UNICODEによって異なる言語を使用するユーザー同士が同じデータを正確に共有できるようになるようなものですね。ですので、最初にUNICODEというグループ名を耳にしたときには、文字コードから引用したのかと真っ先に思いましたが、実際は全く関係がないようです。

 彼女たちは24年4月に日本ではなく韓国でデビューし、韓国の音楽番組にも出演してパフォーマンスしました。そして、3カ月後の24年7月には日本でもデビューを果たしました。主に韓国と日本を中心に活動していますが、今年末には主に日本での活動がメインとなりました。

●最近は日本人のみのK-POP(?)グループが増えつつあります

 最近のK-POPシーンでは、UNICODE以前から日本人のみで構成されたグループがちらほら登場し始めています。「それをK-POPと呼ぶのが良いのか?」と賛否両論ではありますが、例えばガールズグループでいえば、日本でもおなじみとなっているNiziU、ME:I、XGなどのグループは、日本と韓国の両方で活動しています。彼女たちは韓国語を流暢に話せるように勉強し、韓国語の歌詞での作品をリリースし、韓国での音楽番組やK-POPのイベントでもパフォーマンスしています。

 そしてこれらのグループは、日本語の曲や日本のファンに向けたパフォーマンスも行っているのです。このクロスカルチャーな融合が大きな魅力になっています。

 今やK-POPは世界的なムーブメントとなっており、このジャンルで活動するということは、日本からグローバルで人気を博すことも夢ではありません。例えば、XGは強烈なダンスパフォーマンスとキャッチーな楽曲で注目を集め、世界中での活動が始まっています。今年はグループ初のワールドツアーを世界30都市で開催し、アジア公演で約12万人、北米公演で約5万人を動員しました。さらに、25年のアメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ2025」にも出演が決定し、さらなるグローバルな活躍が期待されています。

●UNICODE初のライブツアー「TOGETHER UNICODE」開催

 UNICODEも前述のグループのように、韓国と日本の両国での活動を行っています。そしてこの度、日本で初めてのライブツアー「TOGETHER UNICODE」を24年12月から25年1月にかけて2カ月の長期で開催することになりました。これは、もともと韓国を拠点としているグループが、ようやく地元の日本でも大々的に披露されるということもあり、日本のファンにとって待望のイベントとなっています。

 このツアーでは、UNICODEがこれまでリリースした楽曲はもちろんのこと、新曲が披露される予定とのことです。オフィシャルグッズの販売や特典会もありますし、そして今回のライブ最大の楽しみは、公演の撮影も全て許可されているということです。ファンのみんなは思う存分写真や動画を撮って、SNSでたくさんのライブ映像を見ることができると思うと楽しみで仕方がありません。

 また、年末年始に掛かることもあり、クリスマスや忘年会にちなんだステージも用意されるとのことで期待したいと思います。そして筆者は、PLUSWIN HALL六本木で開催されたライブツアーの初日に参戦しましたのでレポートします。

●日本人メンバーで構成されているからこその面白さ

 ライブツアーの初日は満席で、大盛況な雰囲気でスタートしました。この日の観客は、このライブツアーで用意されたグループとして初めて制作されたオフィシャルのベンライトを掲げての応援となります。ライブは韓国でのデビュー曲「Let me Love」で幕を開けましたが、その衣装がMVで着用していた制服ということもあり、冒頭からファンは熱くなっていました。

 その後はUNICODEの持ち歌全てを披露してくれました。途中ではカバーダンスとして“LE SSERAFIM”の「Blue Flame」や、カバーソングとして少女時代の「Gee」をパフォーマンスしてくれました。筆者としては「Blue Flame」を神曲だと思っていますので、彼女たちがこの曲を選んでダンスしてくれたことに感激しました。

 普段K-POPのライブを見て思うのは、どうしてもトークが日本人メンバーに偏って、韓国人やその他の国のメンバーは予め用意された台本通りの日本語MCになりがちなことが少し残念であることです。その点、全員日本人メンバーであるUNICODEは、ライブ中のトークがとても盛り上がりを見せ、ほぼ全てアドリブでの生の声を聞くことができるのがこのグループの大きな強みとなっていると感じました。

トークが盛り上がりました

 まだ日本デビューして半年も経っていませんので、トークは若干拙い部分はありましたが、これから2カ月間のツアーを完走した際にはトークもパフォーマンスも大きく成長しているのではないかと期待させるものがありました。ライブ中に今後の目標を「夢は東京ドーム」や「UNICODEの冠番組を持ちたい」など語っていましたが、あながち夢ではないのかなと思わせるグループでした。

 ライブパフォーマンスは終始楽しむことができ、このライブ中に新たな推しメンバーもできました(マンネのミオです)。ツアーを成功に終えた際、彼女には大きな次のステップが待っているのだと期待したいと思います。(はとりーぬ&らいか)

筆者推しメンバーのミオ

■Profile

はとりーぬ&らいか

東京都在住50代の父と20代の娘。共通の趣味が“IZ*ONE”から始まったK-POP推し活動で、月に数回の活動を通して韓国文化の流帆に務める日々。最近の注目はUNISとQWERです。

このニュースに関するつぶやき

  • 全員韓国人(事務所も韓国)なのに日本のユニット…っていうやつもあったな��(����)��(����)��(����)
    • イイネ!1
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