ワンピース放送枠変更の狙いは? 「アニメを見たらすぐジャンプ」日曜夜→月曜のトレンド強化で原作最終章を盛り上げる

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2024年12月23日 06:45  ORICON NEWS

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アニメ『ONE PIECE』エッグヘッド編のキービジュアル(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
 テレビアニメ『ONE PIECE』(ワンピース)の放送枠が、2025年4月6日より現在の毎週日曜午前9時30分から毎週日曜午後11時15分へ変更する。この放送枠変更の理由は一体なんだろうか? 日曜夜放送により月曜日発売の『週刊少年ジャンプ』へ注目させるトレンド席巻の強化&原作漫画の最終章を盛り上げていく狙いがありそうだ。

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 放送枠変更については、千葉・幕張メッセで22日に開催された『ジャンプフェスタ』ステージイベント内で発表されたもの。放送枠の変更は今年10月に告知されており注目が集まっていたが、2006年10月から約18年半放送されてきた現在の朝の枠から引っ越しとなり、朝から夜帯の放送枠移動に会場は驚きの声があがった。

 明確な理由については明かされなかったが、スクリーンには「アニメを見たらすぐジャンプ」という文字が映し出されており、日付が変わる前にアニメ『ワンピース』を視聴し、原作漫画が連載中の『ジャンプ』に注目させて作品と雑誌を一緒に盛り上げたい狙いが伝わった。

 1999年より放送がスタートしたアニメ『ワンピース』は、放送20年以上の歴史の中で、水曜午後7時(1999年10月〜2001年3月)→日曜午後7時30分(2001年4月〜2004年12月)→日曜午後7時(2005年1月〜2006年9月)→日曜午前9時(2006年10月〜)と放送枠が変わっており、今回の変更により約18年半ぶりの夜放送になった。放送枠の変更は勇気がいる決断だが勝算はある。

 この時間帯はテレビアニメ『鬼滅の刃』無限列車編・遊郭編・刀鍛冶の里編・柱稽古編が放送されていた同じ枠の毎週日曜午後11時15分からで、日曜夜と遅い時間帯にも関わらずリアルタイムで見ている人が多く、放送後は必ず関連ワードがXでトレンド入りし、盛り上がりを見せていた。

 そのため、アニメ『ワンピース』も同じくトレンドを席巻すると見られ、SNSが盛り上がる中で日付が変わり、原作漫画の最新話が掲載される月曜発売の『ジャンプ』へ勢いが繋がるのは予想できる。実際、月曜日へ日付が変わると毎週、『ジャンプ』掲載作品の関連ワードが毎回トレンド入りしている。

 また、作者・尾田栄一郎氏が2019年に物語について「あと5年で終わる」と発表しており現在、最終章に突入しているため、最終章を盛り上げるべく放送枠を変更したとも見られ、アニメ『ワンピース』の放送枠を朝から夜に変更したことはメリットが多くありそうだ。

 『ONE PIECE』は、1997年7月22日より『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした同名漫画が原作で、伝説の海賊王・ゴール・D・ロジャーが残した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をめぐる海洋冒険ロマン。悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べゴム人間となり、体がゴムのように伸びる特殊な能力を持った主人公の少年モンキー・D・ルフィが、仲間を集め海賊「麦わらの一味」を結成し、海賊王を目指す壮大なストーリー。

 コミックスの全世界累計発行部数は5億1000万部を突破している人気作で、テレビアニメが1999年より放送中。2022年に公開された劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』は国内興行収入203.4億円を突破し社会現象化した。

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