美食の祭典、北海道物産展。
Nスタはこの1年、人気ぶりを伝えるため都内の百貨店を中心に15回以上もお邪魔していました。しかし、一体なぜ百貨店はこんなに「北海道物産展」を開催するのでしょうか。
【写真を見る】美食の祭典「北海道物産展」バイヤーに聞いた“魅力”
「圧倒的な集客力」売り上げは結構あるも…南波雅俊キャスター:
非常に魅力的な北海道物産展は、2024年だけで東武百貨店池袋本店で3回、西武池袋本店で2回、松坂屋上野店で2回、京王百貨店新宿店で2回、新宿高島屋で2回、日本橋三越本店で1回、松屋浅草で1回開催されたそうです。
※西武池袋本店は、改装中のため去年の回数
各百貨店は口を揃えて「北海道物産展は圧倒的な集客力」と答えています。
ただ、人が来るだけではなく、幅広い客層を集客できるそうです。
スーツやカバンを売る場合、ある程度ターゲット層が絞られますが、北海道物産展は若い人から、ご年配の方まで男女ともに集まるのが特徴だそうです。
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あれだけの人が集まり、賑わっているので、やっぱり儲かるのか聞いてみました。
大丸松坂屋 本田大助 バイヤー
「みなさんが思うほど大きな利益ではありません…」
ある百貨店広報
「なかなか利益があがりません…」
儲からない理由があるそうです。
各百貨店が北海道物産展を開催していることもあり、大丸松坂屋の本田大助バイヤーによるとライバルに負けないように、設備にこだわりコストが高くなっているそうです。
海鮮などが多いので、大きな冷蔵庫を準備したり、生きている状態で販売するため水槽の用意もしたりしていて、他には、イートインスペースがなかった場所に設けることもあるため、時と場合によって、設備だけで数千万円かかることもあるということです。
売り上げは結構あるそうですが、コストがかかって、百貨店に入る利益はそこまでないそうです。
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井上貴博キャスター:
出店する方も、ある程度、赤字になったとして、出すことで箔が付くと言いますよね。
南波キャスター:
出すことで注目されたりとか、「百貨店に出した」というところで、さらなる集客が見込まれる部分もあったりします。
南波キャスター:
「大きな利益ではない」のに、なぜ開催するのでしょうか。
大丸松坂屋 本田大助 バイヤー
「北海道物産展に来た人は、帰りに他の商品も買って帰る傾向があるんです」
これは肌感覚ではなくて、本田さんが分析した結果、例えば別の催事をしたときに、そこまで他のものを買って帰らない人が多くても、北海道物産展に来た人は、さらに他のものを買って帰るという傾向が非常にあったそうです。
しかも、本田さんの分析では、帰りに高級ブランド品を買う例もあるということです。
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ホラン千秋キャスター:
もう年代問わず、北海道の美味しいものにウキウキしない人なんていないですよね。
井上キャスター:
沖縄物産展でもいいわけじゃないですか。でも、北海道がそれだけのブランドになっているのは、不思議なところですよね。