お年玉袋に入れるお金は新札でないといけないのか? その理由とともに、「新札」と「ピン札」の違い、「新紙幣」と「旧紙幣」はどちらがいいのか、避けるべき紙幣、きれいな紙幣をあげられないときの対処法などを和文化研究家の三浦康子が解説します。
お年玉は新札である必要がありますか? またその理由
お年玉は新札のほうがよいとされています。
お正月は新年を迎える慶事です。お正月に渡すお年玉はご祝儀にあたり、結婚や入学などの祝いごとと同じようにあらかじめわかっていることなので、事前に新札を用意して祝いの心を表します。
また、お年玉は年神様という新年の神様から新年の魂をいただく「御年魂」に由来します。お年玉は単なるお小遣いではなく神聖なものなので、新札を用いたほうがいいわけです。
新札が手元にない時、どうすれば?「新札」と「ピン札」の違い
新札がない場合には、ピン札をさがしてみてください。
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・ピン札……使用されていても「しわや折り目のないきれいな紙幣」のこと
新札とピン札はほとんど区別がつかないことが多いので、新札が用意できなかった場合には、ピン札を用いるとよいでしょう。
2024年に登場した新紙幣のほうがいいですか?
新年には「新しいもの」が好まれるので、旧紙幣より新紙幣のほうがふさわしいといえます。また、お年玉には新札のほうがよいとされているため、新札が用意できる新紙幣のほうがよいわけです。
もちろん、旧紙幣でも問題はありませんので、以下のように考えてみてください。
新紙幣の新札、またはピン札
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旧紙幣のピン札
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できるだけきれいな新紙幣、または旧紙幣
使い古しもダメではないけれど、避けたい痛み具合も
新札やピン札がない場合、使い古しの紙幣をあげることになりますが、しわしわでよれていたり、変色していたり、一部破れているような紙幣は避け、手持ちのなかで最もきれいな紙幣を用いるようにしましょう。
きれいな紙幣をあげられないときの対処法
急にお年玉をあげることになり、手もとにきれいめな紙幣がないときは、「手もとにきれいなお札がなくてごめんなさい」「手持ちの紙幣で失礼します」などとひと言添えて渡すとよいと思います。
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