今週の土曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI)が行われます。
ホープフルSがGIに昇格した17年以降の7レースを見ると、関西馬が6勝2着6回3着3回と良績を残しており、関東馬は1勝2着1回3着4回と苦戦しています。
関西馬で注目したいのが前走の人気です。関西馬で前走が1番人気だった馬は15頭が出走し5勝2着4回3着1回で複勝率66.7%。複勝回収率も105%と優秀な数値を残していますので、このデータに合致する関西馬には期待できそうです。
一方、関西馬と比べると劣勢の関東馬ですが、馬券に絡んだ6頭の内5頭が前走で1着になっていました。残る1頭は昨年の勝ち馬レガレイラ。前走でオープン特別のアイビーS(L)に1番人気で出走。レースでは3着に敗れていますが、最速の上がりを記録しており末脚に見どころがありました。関東馬については、前走での着順やレース内容に注意しながら取捨は決めたいところです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆前回以上のパフォーマンスに期待
今週のホープフルSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるクロワデュノールでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
クロワデュノールは関西馬で前走の東京スポーツ杯2歳S(GII)に1番人気で出走していますので、過去の傾向から期待値の高い関西馬と言えます。
その東京スポーツ杯2歳Sはプラス24キロと大きく馬体を増やしての出走となりました。スタートから軽快な走りを見せていましたし、直線ではスローの上がり勝負になりながらもしっかりと伸びきって優勝。重賞初制覇を達成しています。
しかし、この中間の報道を見ると、どうやら前走は完調ではなかった様子。馬体が増えすぎた影響で調教の段階から体を使い切れていなかったようです。それでも重賞で勝利しているほどですから、相当な能力を秘めていることが窺えます。
この中間はしっかりと調整が進んでいるようで、調教後の馬体重では前走からマイナス12キロと絞れています。今回は持てる能力を全て発揮できる仕上がりになっているように思えますし、前回以上のパフォーマンスにも期待ができるはずです。
新馬、東京スポーツ杯2歳Sと連勝してホープフルSに挑むのは、19年コントレイルや20年ダノンザキッドといった過去の優勝馬と同じローテーションであるのもプラス材料と言えそうです。これまでのレース内容や中間の調整から不安材料は感じられませんし、人気に応える走りを期待したいところです。