義父の話によると、義両親の代で農業は終わりにしようと思っていたところ、義兄が後を継ぐと言ったそうです。いずれにせよ、ケンジや私が農業を手伝う必要はないと言ってくれました。義両親はもちろん、義兄家族もとても良い人たちで、私は義実家への帰省を楽しみにしていたのです。
早朝にケンジに起こされてスマホの時計を見ると朝の6時。まだ寝ていたいのが本音ですが、ケンジから「朝食は皆で食べるから起きないと!」と言われて私は渋々起きます。ケンジに言われるがまま顔を洗い、歯を磨いて洋服に着替え、眠気が覚めないまま食卓に向かいます。
義実家の周りは自然がたくさんで空気は美味しいし、義家族のことは大好きなのです。義両親も義兄家族もとても良い人たちです。けれど、なんで皆のペースに合わせて私まで朝6時から起きないといけないのでしょうか。
ウチの実家はそれぞれが起きたペースで自分でパンを焼いたり、ご飯をよそって適当に食べたりします。皆で揃って食べないといけないなんてルールを押し付けられることに、うんざりしてしまうのです。
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【中編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび