整理収納のプロが見た「モノ」と「お金」の関係
――お金が貯まらない家にはどんな特徴がありますか。井田さん:そうですね、実際その家にお金があるのかないのかは、もちろん伺っただけではわかりません。ただ、共通していることは、「何が」「どこに」「どれだけあるか」が把握できてない家が多いように思います。
家の在庫が把握できていないまま、「安いから」という理由で次々に買うことが常態化してしまっていて、どんどんモノが増えていくわけです。在庫を把握しきれてないことが、暮らし全般に及んでいて、“輪郭のぼやけた家”という感じでしょうか。同じモノを二度買い、三度買いしているわけですから、無駄な出費も多くなりますよね。
わが家のストックを把握して家計を健全化!
――お金が貯まりやすい家にするには、まず家にあるモノの在庫を把握することが大事ということですね。では、モノの在庫を把握しやすくするために、できることはありますか?井田さん:とにかく“場所”を決めることです。「食品は収納ボックスに入るだけにする」とか、「洗剤のストックはここに置く」というように、置き場所を決めておくことが大事。隙間収納であちこちに置いていると、なかなか在庫が把握しにくいですよね。
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シャンプーやラップなどにしても、1本買えば何カ月もつのか。意外と自分の家の必要量を知らない人が多いんです。消費する量と期間が把握できていると、ただ安いからと買い足してしまい、在庫がダブつくこともなくなります。
――家の中にモノが多いということは、それだけお金を使って買っているということ。余計な出費を減らすためにも、必要な分だけを買うように心がけたいところです。井田さんのアドバイスを参考に、まずはストックする場所を決め、“わが家の必要量”を知ることから始めてみませんか。
教えてくれたのは……井田 典子(いだ・のりこ)さん
整理収納アドバイザー。横浜友の会(『婦人之友』読者の会)所属。これまでに400軒を超える家を訪問し、暮らしに寄り添った整理・収納術や時間の使い方などをアドバイスする。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」など各メディアで“スーパー主婦”として活躍する他、全国各地で実践的な講演会を行う。著書に『井田家の40年暮らしとお金のありのまま(婦人之友社)』など。
(文:All About 編集部)
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