日本ならではの四季折々の花や木々の変化は心を和ませてくれます。しかし、癒される人がいる一方で、中には想像を超える繁殖力や、抜いても抜いても生えてくる雑草に悩まされる人たちが。中には隣家とのトラブルに発展する例まで。弁護士の見解も聞きました。
【写真】枯れたミントを畑に捨てたら…「地獄絵図」に(実際の写真)
ものすごい生命力 ミントに侵食された畑
兵庫県在住の男性が枯れたミントを畑に捨てたところ、約3年で畑一面が一変。土地全体がミントに浸食された写真をSNSに投稿し、ネットユーザーを驚かせました。
亡き祖父母が使っていた畑を、2019年から管理するようになり、草刈りだけは毎年行っていました。鉢植えのミントが枯れ、何となしに畑に捨てると、翌年に少し繁殖。しかし畑を使う予定はなかったため、そのまま放置していると、畑一面がミントの葉で覆いつくされてしまったのです。
「冬を超えても生きていて、太い根からどんどん新芽が出るんです。少しでも茎を残すと増えるので、完全に除草するには土の入れ替えしかないかな」。何ともならない気持ちを「地獄です」と表現しています。
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夢のマイホーム…しかし雑草との戦いも
「これから庭付き一軒家を買おうと思ってる若い人は一生付き合う事になる雑草との戦いも頭に入れておかないとダメよ」ーーSNSで注目を集めた投稿です。
投稿したのは新潟県でガレージや玄関アプローチなど、住宅の外構工事を専門に行う「雪国の外構屋K」さん(@Yukiguni_K_)。顧客からの「庭の雑草をなんとかしたい」という相談が後を絶たず、自身のSNSに助言として投稿しました。
雑草対策は庭の形や広さ、生活スタイルの違いなどによって、一概に「雑草対策はこれ!」とは言えないそう。主な例としては、土間コンクリートにする、防草シート+砂利敷きもしくは人工芝にする、グラウンドカバーを植える、除草剤をまくなどがあるそうです。
コメント欄には「草抜きが嫌なのでマンション暮らしを選んだ」「庭の手入れがつらいです」「園芸が好きじゃないとしんどいです」など、さまざまな体験談が170件以上寄せられています。
隣家の木の枝、切ってもいいの?
東京都郊外に在住のSさんは、20年前に建てた自宅で妻と二人暮らし。お隣のTさんは日中は不在のことが多く、顔を合わせる機会もほとんどありません。
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そのうち、Tさん宅に生えている柿の木が大きくなり、Sさん宅の庭にまで枝がせり出てくるように。木のせいで庭の日当たりも悪くなり、SさんはTさんに柿の木の枝を切ってくれるように頼みに行きます。しかし留守のため直接会うことはできず、枝を切るようお願いする手紙を書きました。
いつまで経っても一向に枝を切ってくれる気配のないTさん。困り果てたSさんは、自分たちで枝を切ろうと考えます。法律上問題ないのでしょうか。
「民法233条が改正され、2023年4月1日からは、一定の条件を満たせば枝を切ることができるようになっています。一定の条件というのは、1.枝を切るように依頼したのに、相当の期間、対応されなかった 2.木の所有者や、その所在がわからないとき 3.急迫の事情があるときの3つです。今回の場合は、1の条件を満たしていると考えられるため、Sさんは枝を切っても問題はないでしょう。ちなみに枝を切る際にかかった費用は、Tさんに請求することができます」(まこと法律事務所北村真一さん)
ほかにも、根っこが越境してきた場合や、木にできた果実の扱い、円満に解決する方法などを聞いています。
隣家の落ち葉がわが家に…「本当に迷惑」「うんざり」
紅葉シーズンが終わると、落ち葉に悩む人たちが多くいます。大手質問投稿サイトには、ご近所の樹木の落ち葉に悩む人たちの投稿が並んでいます。「隣の家の葉が落ちてきて本当に迷惑」「隣家の落ち葉がうちの庭に。うんざり」「隣の家の落ち葉を拾ってますがイライラ」「一生、隣家の落ち葉拾いが続くのか」など。
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弁護士に相談する前に問題を解決したい人が目立ち、どうすれば迷惑していると気付いてもらえるか、ストレスの少ない掃除方法はないか等、ネットユーザーらにアドバイスを求めています。
ネットユーザーからの主な回答は、「おつきあいを最優先で考えると、自分で片付けるのが無難」「私だったら自分で掃除する。お互いさまと思うようにしています」「ソフトに、オブラートに包んで隣家に苦情を言ってはどうか」など。
一歩踏み出して、実際に隣家と相談したという人は、「お隣に話したら、わが家が留守中に(勝手に)敷地内に入って掃除された」。また木の持ち主からは「隣人がわが家の落ち葉を当てつけがましく掃除する」といった苦情もありました。