ベンチプレス80kg以上の医者が集う、会員制のオンラインコミュニティー「マッチョドクター」が話題だ。
教養や論理的思考、コミュニケーション力など、高い能力と技術が求められる医者だが、ハードワークに耐える体力も欠かせない。「マッチョドクター」を主宰する前田朋之さんは、中学卒業後、線路作業員として働いていたが17歳で転機が訪れ退職。3年間の勉強の末、医学部受験に合格し医師免許を取得した異例の経歴を持つ。前田さんに、コミュニティーを立ち上げた理由など詳しく話を聞いた。
――活動の目的は?
前田:健康寿命を伸ばすには若い時期の運動、筋力向上が非常に重要であることが分かってきました。ひいては本人はもちろん、ご家族の負担、大きな視点では日本の最重要課題の一つである医療費削減につながると考えます。医療者だからこそ健康であるべきであり、このような動きを牽引していくべき存在だと考えています
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――現在メンバーは何人で、どんな方が集まっていますか?
前田:83名です。国内は北海道から沖縄まで。ハンガリーや台湾など海外からの参加者もいます。健康志向で筋トレをしている人もいますが、ボディビルダーやアームレスラーなどのバリバリの競技者、インフルエンサーや医学生など個性的なメンバーも在籍しています。
――入会資格ベンチプレス80kg以上の理由は?
前田:「80kgでマッチョって言えるのか」というご指摘も頂きました。しかしあくまで目的は医学生、医師のフィットネス人口の増加です。ベンチプレスというシンプルで分かりやすい種目で、かつ筋トレしていない層やまだ始めたばかりの人でも「俺でもいけるんじゃないか」というギリギリのラインを狙っています。
――筋トレ好きのお医者さんの特徴は?
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前田:一番は向上心。医師資格取得には医学部受験から医師国家試験など数々の難関を突破する必要があります。医師になった後も手術、研究活動などで忙しい。そんな中、自分で目標を立て、合間を縫ってトレーニングに励んでいる人たちは相当な向上心をお持ちです。マッチョドクターにも仕事をバリバリこなしエネルギッシュでバイタリティあふれる先生が沢山いますよ。
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SNSでは「運動とは無縁そうな医者に運動しろと言われても説得力がないからな」「入会資格の医師・医学生だけが満たせない」などの反響が寄せられた。今後はマッチョな医者が一同に会する焼き肉オフ会なども開催し、筋肉が映える白衣やスクラブの製作も予定されているそう。今後の活動に期待だ。
(まいどなニュース特約・ゆきほ)
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