異色のギャグ漫画「聖☆おにいさん」を映画化した『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』より、撮影の裏話が明かされた。
本作は、神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダが東京・立川のアパートで暮らしながら、下界でのバカンスを楽しむ日常を描く。監督は『銀魂』シリーズなどで知られる福田雄一が務め、原作者の中村光が描いたエピソードを基にした壮大な長編シリーズ「スクリーンへの長い途(みち)」の完全実写化に挑む。
主人公のイエスを演じるのは松山ケンイチ、ブッダを演じるのは染谷将太。さらに、賀来賢人、岩田剛典、白石麻衣、勝地涼、佐藤二朗、窪田正孝、山本美月、桜井日奈子、中田青渚、川口春奈、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来、仲野太賀、神木隆之介、山田孝之、ムロツヨシ、藤原竜也といった豪華キャストが集結する。
この度、初日撮影の様子が貴重な裏話とともに初公開された。撮影は遡ること約1年前、都内の商店街にてイエスとブッダが全力で福引に挑むシーンからスタート。原作通り2人は白Tにデニムというカジュアルなスタイルだが、この日は冬の設定ということでしっかり防寒しつつ、人間離れしたビジュアルながらも不思議と街に馴染んでいる2人がなんとも微笑ましい。
いざ福引を回すシーンでは、「怖いよ、イエス…」とブッダが引くほどの熱量で目を血走らせながら1等を切望するイエス。だがその願いも虚しく2回連続で残念賞のティッシュを手渡されてしまう…。
そんなイエスとブッダの息ピッタリの掛け合いは脚本にして6ページ近くあるシーン。初日から安定感のある抜群のコンビネーションを披露した。
また、福田監督といえば役者を前に実演演出をすることでも知られ、この日もイエスの「ちっくしょ〜!!」という叫びを監督自ら凄まじい声量で実演し、その様子を笑いながら見ていた松山も、本番初日から渾身の「ちっくしょ〜!!」を商店街に響き渡るボリュームで叫んで、全スタッフから爆笑をさらっていた。本編でも福引シーンに是非注目して欲しい。
撮影は順調に進み、いよいよ迎えたクランクアップで松山は「魅力的な俳優さんが毎日いらっしゃって、心の底から笑いながら楽しく撮影できました」、染谷も「こんなにリラックスしてお芝居ができるんだと思えた現場でした。最高のバカンスでした!」と語っている。
『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』は全国にて公開中。
(シネマカフェ編集部)