今月、非常戒厳を宣言した韓国の尹錫悦大統領に対して、内乱を首謀した疑いで拘束令状が出されました。
公邸前の大通りでは、尹大統領の支持者たちが拘束令状が出たことに反発し、集会を一日中開いています。
尹大統領の支持者
「(令状は)違法じゃないですか。大統領が何か間違ったことをしましたか」
「国民の皆さん、命をかけて戦いましょう」
公邸前では支持者たちが警察のバスを一斉に取り囲み、道路に寝そべって行く手を阻もうとする騒ぎも起きています。
今月3日に尹大統領が出した非常戒厳宣言をめぐっては、きょう韓国で史上初めてとなる現職大統領の拘束令状が出たことで捜査は大きな節目をむかえています。
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合同捜査本部はきょう午前、内乱を首謀した疑いで拘束令状と捜索令状が裁判所に認められたと明らかにしました。令状の期限は来年1月6日で、執行する場合、尹氏を連行後、ソウル郊外の拘置所に留置するということです。
ただ、いつ令状を執行するかは明言しておらず、具体的な方法などの検討を続けているものとみられます。
一方、尹氏の弁護団は「令状請求の手続きが違法で、無効だ」と反発。
憲法裁判所に令状の効力を停止する仮処分を申し立てる方針です。
また、尹氏の警護を担当している大統領警護庁は、「法に適った手続きに従って警護の措置が取られる」としていて合同捜査本部側に抵抗する可能性もあり、事態の行方に大きな関心が集まっています。
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