釣り用品の品ぞろえが豊富なダイソー。330円(税込、以下同)で販売されている「スプリットリングプライヤー」の評判が良いので試してみました。
●330円のスプリットリングプライヤーを試してみた
スプリットリングプライヤーは、ルアーなどに使われているスプリットリングを広げるための釣り専用ツールです。ルアーのアイを調整したり、魚から釣り針を外すときなどにも重宝します。
また、釣り糸を切るためのラインカッターも付いているので、釣りを始めるならまずこれを買っておいて損はありません。
|
|
今回試したのは330円で販売されている現行品で、正式名称は「スプリットリングプライヤー(00-3号対応)」です。
「00-3号」はスプリットリングのサイズを指し、この数字が小さくなるほど外径が小さくなります。00号はおよそ3.2mm、3号で6mmほどですから、小さな魚を対象としたタックルに適していることになります。
●スプリング付きなので開閉しやすい
長さは12.3cmとコンパクトで、ポケットに入れていても邪魔になりません。使われている金属はステンレス鋼で、グリップ部分はABS樹脂です。
スプリング付きなので開く方向に力を入れる必要はなく、閉じた状態を保つためのロック機構も備えています。
|
|
釣り糸を挟み込んで使うタイプのオモリ「ガン玉」をつぶす機能はありませんが、スパイラルコードをつなぐための穴が設けられているなど、機能としては十分以上と言えるでしょう。
●極小のスプリットリングが簡単に開けられる
筆者は最近までダイワの古いスプリットリングプライヤーを使っていました。バス釣りなら特に問題ないのですが、ハゼクラで使うような小さなルアーの場合、スプリットリングが小さいので苦労していました。
ダイソーのスプリットリングプライヤーは、そんな小さなリングでも滑らずにしっかりとくわえることができ、軽い力で開くことができます。これだけでもう買った甲斐があるというものです。今までの苦労は一体なんだったのでしょうか。
●普通のはさみでは切りにくいPEラインがスパッと!
|
|
付属しているラインカッターについて。昨今の釣りでは「PEライン」という糸が使われるようになりましたが、ナイロンやフロロカーボンの糸よりも切りにくいのです。
極細のポリエチレン原糸を撚り合わせていることが要因で、普通のはさみで切ろうとすると表面が毛羽立つだけでなかなか切断できません。
PEライン専用のはさみは刃が波状になっていて、切る際に糸が逃げにくいように工夫されています。
筆者はこれまでセリアの釣り用品コーナーにあった「フィッシングシザース」でPEラインをカットしてきましたが、これと同等の切断能力がダイソーのスプリットリングプライヤーにもあったのです。
ラインカッターの切れ味がどれほど続くのかはこれから検証する必要がありますが、ライトユーザーにとっては非常に魅力的なアイテムと言えるでしょう。