子どもを連れて大人のイベントに参加するのは決して悪いことでは無いが、人に子どもを強引に押し付けるとなると話は別だ。あるとき東京ビッグサイトで行われた即売会イベントに、サークル参加したという40代の女性。「さして親しくもない友人」と2人でスペースを取ったが、その友人は驚くことに「乳児を連れて来た」という。しかもイベント開始と同時に
「ちょっと出てくる。その子みといてねー!」
「すぐ戻るから!」
と言って赤ちゃんを椅子に置いて消えてしまった。子どもが苦手で聴覚過敏の投稿者の女性が「待て待て、それは無理」と言っても聞く耳は持たなかったようだ。(文:篠原みつき)
「隣の方に謝りなさい。自分の子にも謝れ。こんなのは虐待だよ」と怒り
イベント中は隣のサークルの人にオムツ交換してもらうやら、乳児をあやしている間にスペースを見ていてもらうやら、助けてもらいながらひたすら友人の帰りを待った。そこまでは前編で紹介した通りだ。
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「携帯?もちろん鳴らしましたが出なかったのです。子どもの泣き声で、頭痛も酷かったですし、イライラもマックスでした」
そしてとうとう、母親は2時間経ってから「大袋を持って」戻ってきた。一人でイベントを満喫したようだ。もちろん、女性は相手をたしなめた。
「私にもお隣さんにも大迷惑だ、オムツ交換や泣いた時の対応、全てやったんだよ!何やってたの!」
と語気も強くなったそう。ところが相手は悪びれもせず
「将来子ども産んだ時の練習だよー。体験させてあげたの!お隣さんも、よかったね!」
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などと言ってきた。子ども嫌いの女性が「若干キレました」というのも頷ける。
反省の色なく……「託児所体験しに来たんじゃないの。もう帰れ!」
それでも、女性が本当に激怒したのはこの後だった。
「『これ、今日のそちらの分』と、彼女の本代金を剥き出しのお金で渡して、『今日はもう撤収するから、自分の本片付けて。あと、隣の方に謝りなさい。自分の子にも謝れ。こんなのは虐待だよ』と睨みつけると、しぶしぶ片付けを始めました」
しかし母親はまだ反省していなかったようで、隣の人たちに「可愛い子のお世話ってたのしいでしょ、ありがとう」とお礼を言ったそう。これには女性もブチ切れた。
「『ふざけないで。即売会にイベント参加しに来たの、この方々は。私も!託児所体験しに来たんじゃないの。もう帰れ!』いつになく大きめの声だったので、揉め事かとスタッフが来ましたが事情を話すと、むしろ私たちに同情的でほっとしました」
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スタッフが慌てて飛んでくるほどの勢いだったらしい。理解は示してもらえたが、「薬を飲んでも頭痛は治らず、その日1日嫌な気分でした」と振り返り、
「それっきりその方とはお会いしてません。会っても知らんぷりするつもりです」
と現在の心境を明かした。
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