子どもが何を考えているのか、本音はどこにあるのかわからないという親は珍しくないでしょう。親への反抗なのか照れ隠しなのかなど、コミュニケーションに悩むときもありますよね。ママスタコミュニティにも、小学1年生の息子さんの性格があまのじゃくだと悩む投稿者さんからこんな相談がありました。
『「今日はどうだった?」と聞くと、必ず「つまんなかった!」と言うのがお決まりなんだけど。「なんで連れてきたんだよ。行きたいなんて一言も言ってない!」と不機嫌になる。
「わかった、次からお留守番ね」→「やだ! みんなで行かないほうがいい」→「お母さんは楽しかったけどな」→「僕はつまんなかった!」と言うから無視すると、「なんで何も喋んないの? どうしたの?」と言われ、「そうなのね。連れてきちゃってごめんね」と言うと、「しくしく……わーん」と泣き出す。これは親はどう対応するのが正解なの?』
息子さんとおでかけして帰ってくると、必ず「つまんなかった」と否定的な感想を述べられるといいます。しかしお留守番を促しても否定するのでもう会話したくないと投稿者さんが黙ると、最終的には泣き出してしまうそう。本当はおでかけが楽しかったはずなのに気持ちと反対な態度を取っているようにも思えるようですが、対応に困っていることを綴っていました。この投稿にママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
ただのワガママだからしっかり叱るべき
『叱るか「はいはい」と流しておけばいい。なんでいちいち答えて最後に謝るんだろう?』
『家庭は一番最初の社会だから、そういう態度がよくないことは教えないとね』
『「お出かけの後につまんなかったと言われると不愉快になります。次そういうことを言うなら、あなたはもう連れていきません」と言い渡して、もし約束を破ったら泣こうが喚こうが実行するしかない。「人の気持ちを考えて」と訴えてもムダだから、下手な発言をしたら自分が損すると教え込んだほうが効果的』
息子さんのあまのじゃくな言動に、どう対応したらいいのか悩む投稿者さん。投稿者さんとしてはおでかけを楽しいものだと思ってほしいものの、毎回の「つまらなかった!」にウンザリしている様子も見て取れます。ママたちからは「ただのワガママだから叱るべき」「そういう感想を言われると連れて行きたくなくなることを教え込んだほうがいい」というコメントがありました。また投稿者さんが息子さんの態度にいちいち振り回されすぎでは? という意見も。そこまで謝ったりお伺いを立てたりする必要はないと考えるママたちがいました。
『少しでも自分の思っていたものと違うとガッカリして、その落差から出る言葉なのかな。うち真ん中がそういうタイプで黙る。「そういう態度をしていると損だよ。自分で楽しもうとしないともったいないよ」と、とにかく伝えたら今小2でだいぶ改善されてきたよ』
『うちの弟がこれ。別に聞いてもいないのに「来たくなかった!」と帰りの車の中で言うの。それまでは全力で楽しんでいたのに「まだ帰りたくない!」から機嫌を損ねて文句たらたら。親は「はいはい」と流していたけど、大きくなったら言わなくなったよ』
実際に投稿者さんの息子さんのように、おでかけをした後に不貞腐れた態度を取る子どもは少なくないのかもしれません。親としては子どもに楽しんでもらおうと思ってお金も時間もかけて連れて行っているわけですから、帰宅後に「つまんなかった」と言われると気分はよくないでしょう。根気強く説明したり、適当に流したりし続けた結果、次第にそういう態度を取ることがなくなっていったという体験談もありました。息子さんの態度は今だけのものであって、あと数年したらこうした文句は言わなくなるのかもしれませんね。
「どうだった?」がストレスになっている可能性も
『感想を求めるのは控えよう。お出かけして「どうだった?」、料理を出して「どうだった?」 は語彙力が低い小1男子には苦行。しつこく感想を聞かれるから「行きたくない」もありうる』
『いちいち感想を求めるのって親の自己満な気がする。一緒におでかけしていれば、ある程度表情や態度を見て子どもの気持ちを察することができるんだから』
一方で投稿者さんが逐一「どうだった?」と、おでかけの感想を求めることがよくないのではという指摘もあります。小学校1年生の男の子というと、まだまだ自分の思ったことを言葉にするのが難しいときもあるでしょう。そんななかでママから「どうだった?」と質問されることがストレスになっている可能性も。親子のコミュニケーションとして「どうだった?」と聞きたくなる気持ちはわかりますが、感想を求めることをやめてみると息子さんの態度も変わってくるかもしれません。
投稿者さんが具体的な感想を言うようにすると真似するかも
『「私はこういうところが楽しかった」「あのときのあれはいい体験だった」「もう一度行くならあれがしたい」とかを親が話すようにするといい。子どもはそれを聞いて感想の述べ方を学ぶ』
『「つまんなかった!」→「それは残念だなあ、ママは楽しかったよ。特に〇〇は面白かった。今度は他のところに行ってみようよ!」とかポジティブに繋げたら? 「行きたいなんて言ってない!」→「そっか、あなたに楽しんでほしかった。でもそんなことを言われるとママはちょっと悲しいなあ」とかこっちも素直に言う』
『一通り感想を言ったら放置じゃない? 聞いてあげることも必要だけど、本人に考えさせることも必要』
また息子さんが感想を言葉にすることにハードルを感じているなら、投稿者さんがお手本を見せてあげればいいのではないでしょうか。「ママはあれがこういう理由で楽しかった」「次はこういうことがしたい」など、自分の感想を具体的にわかりやすく伝えてみると、息子さんもそれを学んで真似できるようになるかもしれません。そしてその際はおでかけの文句ではなく、ポジティブな言葉がけや素直に思ったことを伝えることを意識すると、息子さんの反応も変わってくるかもしれませんね。
そして投稿者さんが自分の感想を伝えたり、「そんなにつまらないならお留守番ね」と叱ったりした後は、息子さんをしばらく放置するというのも大事なことかも。1人で考えることで「こういう感想を伝えたらいいんだ」「つまらないとばかり言っていると、連れて行ってくれた人を悲しませてしまう」という気持ちが芽生えるかもしれません。投稿者さんはママたちから寄せられたアドバイスを参考に、息子さんに対応してみてほしいですね。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・マメ美
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