前回からの続き。私(ヤスコ)には娘が2人います。長女のサヤカは26歳の会社員で、同い年のリョウヘイくんとお付き合いしています。しかしリョウヘイくんのドン臭さは、私が離婚した元夫にそっくりなのです。このまま結婚となったら大変だと思い、サヤカには「もっと他にも良い人がいる」とアドバイスをしたのですが、軽蔑の眼差しを向けられてしまいました。しかも私の心配を夫と次女のユリに話したところ「間違っている」と言われてしまったのでした。
私はリョウヘイくんのそばで優しくほほ笑むサヤカの顔を思い出しました。私はサヤカからあの幸せそうな笑顔を奪ってしまうところだったのかもしれません。
私は大いに反省しました。さんざん文句を言ってきましたが、そんなリョウヘイくんを選んでいるのがサヤカなのです。リョウヘイくんがどんな人であっても、私が育てたサヤカが彼を選んだのです。後日実家に来たサヤカに、私は謝りました。
夫とユリの言葉で目が覚めました。今まではずっと元夫に似ているとか頼りないとか、すべて私の主観のみで見ていたのです。けれどリョウヘイくんの隣で幸せそうにサヤカが笑っていることが、すべての答えでした。リョウヘイくんがどうこうじゃなくて、私がサヤカを信用していればいいだけの話だったのです。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子