【バレー】石川祐希・新春インタビュー「常にトップでいられる準備」を

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2025年01月05日 05:30  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

ペルージャ石川祐希(2024年12月15日撮影)

日の丸の絶対エースが、バレーボールの歴史にその名を刻み続ける。男子のイタリアリーグ・セリエAで節目の10季目を迎えている石川祐希(29=ペルージャ)が、日刊スポーツの単独インタビューに対応。2大会連続のベスト8となったパリ五輪や最強軍団ペルージャへの移籍など、激動の2024年を振り返り返った。30歳を迎える25年も、結果へこだわり抜く1年を誓った。【取材・構成=勝部晃多】


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石川は胸を張って答える。「2024年は23年以上に結果が出た年だった」。自身、チームともに史上初となる3位に導いたミラノでの活躍に始まり、主将として日本代表を率いたネーションズリーグでは、主要国際大会47年ぶりの銅メダルとなった昨年を上回る過去最高の銀を獲得。一時は、世界ランクを史上最高の2位まで押し上げた。


1年間で多くの歴史の扉をこじ開けた日の丸のエースだが、「一番印象に残っている。そこは絶対に外せない」と振り返るのがパリ五輪だ。準々決勝のイタリア戦は鮮烈な記録として脳裏に焼きついている。「3セット目の最後のシーン。マッチポイントに入ってからが特に印象に残っています」。セットカウント2−0で迎えた第3セット。3度のマッチポイントを握りながらも取り逃した。そこから3セット連取を許して逆転負け。52年ぶりの頂点は夢破れたが「結果は望むものにはならなかったけど、ここを目標にやってきたんだと。そこが一番大きかった」と心に刻み込んだ。


五輪の興奮冷めやらぬ8月中旬、新天地ペルージャへと渡った。節目となるイタリア10季目。昨季リーグ戦や世界クラブ選手権など「4冠」を達成した最強クラブで新たな挑戦を続けている。「移籍してよかった」と感じるのは、練習環境。同ポジションにはセメニウクやプロトニツキらリーグを代表する選手がおり「レベルの高い選手が集まっている分、質が高い。ミスが少ないし、良い球や速い球が飛んでくる。簡単に点を取らせてくれないし、僕自身にとっても非常に成長できる」とうなずく。ここまで途中出場が主だが「出た時に自分のプレーをしっかりと発揮するだけ」。限られた出場機会でMVPを複数度獲得するなど、常勝軍団においても欠かせないワンピースを担っている。


24年は競技への人気と期待が一気に高まった年だった。「人気になるとか、注目を浴びるとか、個人的には気にしてない」と話す石川だが、「見てもらうためには一番はやっぱり結果が大事だと改めてこの数年で感じた」と実感を込める。30歳を迎える今年も、勝利への思いは変わらない。「日本代表でもクラブのシーズンでも、常にトップでいられる準備はしっかりとしなければいけない」。妥協なく、結果を追い続ける。


石川祐希の新春インタビュー全文は、会員サービス「日刊スポーツ・プレミアム」で連載している「バレー新時代」で掲載しています。

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  • 日本代表のエースとしての自覚が漲っていて、頼もしいです。
    • イイネ!20
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