「2025年問題」団塊の世代全員が後期高齢者に 介護現場の人手不足深刻になり「ビジネスケアラー」増加も不可避に

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2025年01月05日 17:54  TBS NEWS DIG

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2025年は、「団塊の世代」全員が75歳以上の後期高齢者となる年です。介護が必要な人が急増することで、介護現場では「2025年問題」と呼ばれる深刻な状況が危惧されています。

戦後の第一次ベビーブームに誕生し、学生運動が盛んだった「団塊の世代」。600万人弱がこの世代にあたります。

2025年には、その「団塊の世代」全員が75歳以上の後期高齢者となり、高齢化が加速します。介護が必要な人も急増することで、すでに人手不足の状況にある介護の現場では、必要なサービスが受けられなくなることが危惧されています。

淑徳大学 結城康博 教授
「おそらく2025年からは“介護崩壊”の始まる可能性がある年だと予測しています」

厚生労働省の推計によりますと、2026年度には240万人の介護職員が必要となり、毎年6万3000人ほど増やしていかなければなりません。

それにもかかわらず、先月、厚労省が発表した2023年の介護職員数は介護保険がスタートした2000年に調査を開始して以来初めて減少に転じました。原因は他の産業に比べて賃金が低いことにあるといいます。

淑徳大学 結城康博 教授
「他産業の賃上げの方が上げ幅が非常に高いので、結果的には介護職員の賃金の安さがさらに拡大している。介護職員の賃上げを全産業並みにしてほしい」

また、介護が必要な人が増える中で、仕事をしながら家族の介護を担う「ビジネスケアラー」の増加も避けられません。経済産業省の予測では今年は300万人を超えると見られています。

今年4月からは「介護休暇」などの仕事と介護の両立支援制度について、企業が従業員に周知することが義務化され、企業側の対応も求められます。介護が必要な人は年々増え、ピークを迎えると予想されるのは2040年ごろです。

淑徳大学 結城康博 教授
「2035年から2040年にかけて介護の環境を整えていかないと、日本の経済や社会は成り立たず、50代、60代の誰しもが親の介護のために困ってしまい、仕事ができないという時代に突入する」

「2025年問題」を機に社会全体の変化が求められています。

このニュースに関するつぶやき

  • 当然の結果ですよ。元介護施設で働いていた身として、元締め(施設の所有者ども)が儲かって現場の仕事できる人財が格安で使い潰されているのですから�फ�á��ܤ��
    • イイネ!104
    • コメント 6件

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