ぶつくさ言いながらも言われたとおり宿題をはじめる様子は、まだ素直さが残っているのが見てとれます。私はそんなカレンの様子を横目で見ていました。すると……。
またもやモヤモヤ感を覚えましたが、私は思い直しました。(でもこういうカレンだって大好きなんだから受け入れなきゃ! そうだ、私もカレンと同じように「草」って連発してみたらいいんじゃない? そしたらカレンの気持ちもわかるかもしれないし、カレンともっと仲良くなれるかも……!)
私がさっき覚えたばかりの言葉を懸命に使っていると、カレンが「あのさあ」と声をかけてきました。「……ママ、無理して私たちの言葉を使わなくていいと思うよ」
「ママはもうオバサンなんだからさ、無理して若者言葉を使わなくて大丈夫だって」
カレンにハッキリと「オバサン」と言われたこと、そして「無理してる」と指摘されたことで、私は恥ずかしくなってしまいました。顔がカァ〜ッと真っ赤になるのが感じられます。
幼稚園の頃とはすっかり言葉遣いが変わってしまったカレン。最近では「草、草」とネットスラングも頻発しています。しかし私はそんなカレンの気持ちを受け入れるため、カレンの口調を真似してみることにしました。
ところが私が「草」と言った瞬間……カレンは呆気にとられたような顔を。そしてあげくの果てには、「オバサンなんだから無理しなくていいよ」とまで言われてしまったのです。
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【第3話】へ続く。
原案・編集部 脚本・motte 作画・春野さくら 編集・塚田萌