アイスやオレオなど、衣をつけて揚げると意外と美味しい食材たち。どうやらその新しい仲間が見つかったようです。
東京・神田にある老舗洋菓子店「近江屋洋菓子店」さんの公式Xアカウントが投稿したのはなんと「バームクーヘンの天ぷら」。年輪模様が特徴の、あのバームクーヘンです。
作り方はとても簡単でバームクーヘンを天ぷら粉につけて揚げるだけ。「相性抜群でとっても美味しいですよ!」とのことなので、実際に作ってみました。
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用意するものはバームクーヘンと天ぷら粉、それから粉に応じた水などの補助材料。バームクーヘンは近所のドラッグストアに売っていたもの、天ぷら粉も近所で買ったものです。
まずは天ぷら粉を水で溶いていきます。手順は通常の天ぷらと全く同じなので、袋の表記の通りで問題ありません。
衣が用意できたら、次はバームクーヘンです。
今回は半分にしてから、スライスしていきます。近江屋洋菓子さんにうかがったところ「0.5cm程度の薄めがおすすめです」とのことだったので、その通りにします。
ただ全部薄めでも面白くないので、半分は少し厚めにしました。
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スライスするときの注意点としては、思っていた以上にバームクーヘンが脆いことです。力を入れすぎると層ごとに分離してしまうので、なるべくそーっと切ることをおすすめします。
が、分離してしまっても美味しいので、特に気に病む必要はなし!です。
あとは天ぷら粉をつけてあげるだけです。温度は特に測っておらず、油の中に衣を落としてすぐに浮き上がってくる程度を目安としました。
衣をつけたバームクーヘンを油に投入します。このときも、力加減を間違えると崩れてしまうので、要注意です。
揚げ時間は1〜2分程度でしょうか。衣が軽く色づいた程度で引き上げました。
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完成です。
作る前から何となく思っていましたが、見た目はほぼ、かぼちゃ天ですね。普通の天ぷらの盛り合わせに入っていても違和感がありません。
いただいていきます。香ばしさと甘さが混ざりあった、とてもいい匂いがします。
最初は「バームクーヘンの天ぷら?」と半信半疑でしたが、間違いなく美味しいと、匂いだけで確信させてくれます。
そして肝心の味の方も……うっ……うっまあああああああっ!
カラッと揚がった天ぷら粉の香ばしさに、バームクーヘンの優しい甘さがしっかりマッチ!互いが互いを引き立てるように存在しています。
サクッと衣を突き破ったあとにやってくる、バームクーヘンのしっとりとした食感。薄めに切ったことで重さが消え、スナック感覚で次々につまめてしまいます。
クッキーやビスケットといった焼き菓子とはまた違った食感で、サクっ&しとっ……のコンビネーションは唯一無二。なんだこれうますぎるぞ。
厚めに切った方は、ややしっとり感が強め。バームクーヘンっぽさが、薄めよりも残っています。「バームクーヘンのしっとりした食感が好きなんだい!」という方は、厚めで揚げるのが良さそうです。
近江屋洋菓子店さんは「バームクーヘンの天ぷら」を「とんでもないレシピ」として紹介していましたが、その通りです。とんでもないレシピです。
発想のきっかけをうかがってみると「アイスクリームの天ぷらなど甘いものの天ぷらからもみじ饅頭のようにできないかと思い着想しました」との答えが返ってきました。
このほか、近江屋洋菓子店さんの方でまだ試していないものの、「生クリームの天ぷら」も美味しいのではないか、と考えているそう。
バームクーヘンよりも調理の難易度は高そうですが、綺麗に揚げることができれば、きっと美味しく仕上がるに違いありません。
予想以上に美味しかった「バームクーヘンの天ぷら」。あっという間に食べ終わってしまって、もっとバームクーヘンを買っておけばよかった……と後悔しました。次作るときは大量に仕込みたいと思います。
……ん?カロリー?
いましたっけ?そんなやつ
<記事化協力>
「近江屋洋菓子店」さん(@omiyayogashiten)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025010904.html
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