去年の世界の平均気温は観測史上、最も高かったと、NASA=アメリカ航空宇宙局が発表しました。
NASAは10日、2024年の地球の平均気温は1880年の観測開始以来、最も高かったとの分析結果を発表しました。
発表によりますと、2024年の1年間の平均気温は1951年から1980年の平均を1.28℃上回りました。
ひと月ごとの平均気温も、おととし6月から去年8月まで、過去最も長い15か月続けて過去最高を記録しました。
NASAのネルソン長官は「記録的な気温や、現在、カリフォルニアで起きている山火事などを経験し、地球の変化を理解することがこれまで以上に重要になっている」と警告しています。
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また、NOAA=アメリカ海洋大気庁が発表した去年1年間のアメリカの平均気温はおよそ13.1℃で、過去130年間で最高となりました。東部のニューヨークや南部のテキサスなど17の州で過去最高の平均気温を記録しています。
さらに、NOAAの発表によりますと、アメリカ国内の豪雨や山火事などの災害で、少なくとも10億ドル=日本円でおよそ1600億円の被害を出したものは去年1年間であわせて27件にのぼりました。おととしに続き、過去2番目に多かったということです。