アメリカ・ロサンゼルスの山火事では、これまでに11人の死亡が確認されました。現地では火災に乗じた空き巣事件が起きているほか、観光業にも大きな痛手となっています。
発生から4日が経過したロサンゼルスの山火事。新たに1人の死亡が確認され、犠牲者は合わせて11人となりました。
およそ15万人にいまだ避難命令が出るなか、今、治安面で懸念が広がっています。
記者
「こちらの高級住宅街、被害は出ていないんですが避難命令がでていて、周辺、人気はありません」
火事に便乗し、高級住宅街の留守宅を狙った空き巣事件が多発しているのです。これまでに20人が逮捕されました。
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住民
「空のバッグを持って電動バイクに乗った3人の男がすぐ横を走っていたんだ。追いかけて警察に通報したよ」
現在は、住民であっても規制エリアに戻れないほか、10日には一部地域で夜間外出禁止令も出されています。
さらに、観光業にも影が。
記者
「サンタモニカの歩行者天国ですが、店が閉まり、非常に閑散としています」
一部地域に避難命令が出ている観光地サンタモニカ。普段は観光客で溢れるショッピングエリアですが、あたりには灰が舞い、マスクをしている人もみられました。
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すでに避難命令が解除されたハリウッドにも観光客は戻っていません。
オーストラリアからの観光客
「ユニバーサル・スタジオもハリウッドサインも閉まっていたし、このあたりのお店も閉まっています。空気が悪いのも心配です」
観光名所を巡るバスツアーもキャンセルが相次いでいるといい、今後、しばらくは客足が戻らないことを懸念しています。
観光バスツアー運営会社の責任者
「(空気が悪い中)私たちのバスは窓がないので、客を観光スポットまで連れて行くことはできません」
火事の封じ込めには進展がみられるものの、“経済的な損失は20兆円を超える”との試算も出ています。
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